2012年01月20日
Clarksのオールソール


クラークスのクレープソールの交換です、色違いの二足です。
摩耗と劣化で硬化し割れてきております。
まずは、ステッチを切り、底を外します。
製法はステッチダウン製法になりますので、こんな感じで抜け殻になります。

ステッチダウン製法でも二通りありまして(もっとあるかもしれませんが)、
今回の様な中底が無いタイプ、ミッドソールに直に縫い付けられている仕様と、
中底があり、ミッドソール、又は本底に縫い付けられているタイプ。
前者の場合は、オールソールの際には、足が直に乗っていた部分の底面が
そっくりと新しいものになりますので、履き込んで足底型に凹凸が沈み込んで
いても、まっさらなフラットな状態になってしまいます。


底面を元通りの形状で型採りしても、沈み込んでできた足裏の凹凸までは、
新たに付けるミッドソールには反映できません。
ですので、修理後は、足なりに再び沈み込みがつくまで多少、履き心地が
違ってくるかもしれません。
よく雑誌等でステッチダウン製法はあまり修理に向いていないと
記載がありますが、条件によると思います。
ステッチダウン製法ですと、カジュアルよりなデザインなので、
アッパーも裏革がない一枚革仕立てのモノが多いのですが、
その場合は、一枚仕立てなので、革の厚みが2.0mm〜ぐらいの肉厚な
しっかりとした革が使われていたりしますので、
必ずしもオールソールに向いていない訳ではありません。
ただ、中底があるタイプの方が良いとは思いますが。

ミッドソールを縫い付けましたら、クレープソールを積上げてゆきます。

一段目。
今回は、ヒール高が10mmついており、ソールの厚みが15mmですので、
5mmのソールをまず一枚積みます。

次に、ヒール分の10mmを踏みつけ部分から後ろに積みます。


そして最後に、10mmnソールを積みます。
これで、15mmソールで、ヒールが10mmの設定の底が出来上がります。
時々、メーカーによっては、3mm厚ぐらいのソールをこれでもかというほど
ミルクレープのような感じで積上げている靴があります。
謎です…大変なだけです。

クレープ素材を削る際は、吸塵機は使えません。
といってもクレープの削りかすは、飛散することはないのですが、
吸ってしまうと、ペトペトと吸塵ホースが詰まってしまうのです。

そして、削りたてのソールも、置き場所に気をつけないと、
そこら辺のゴミをよく吸着してしまうので要注意です。
他、一足は補修でお預かりのクレープソール。

クレープソールで補修した際に、どちらにするのか。
汚すのか、綺麗にするのか。

補修する際には、ベース部分も一緒に削り表面を整えるのですが、
削った部分は綺麗になってしまいます。
このままでは、浮いてしまっておりますので、わざと汚して馴染ませるか、
もしくは、一周表面の汚れを削りとるか。
今回は、他2足が綺麗になるので、この補修の靴だけ薄汚れているのも
なんなので、削り採ることに。


以上、クラークスのオールソールでした…。
なんだか、このハイカーは、自分で自分の足を突いているように見えますね。
しかも右手と右足が同時に出ていますし…、
だから突いてしまったのか…。
ampersandand at 01:05│
│クレープソールからの



