2013年09月29日
最初で最後の修理 グランパブーツ篇*その壱
話は一年半前に戻りますが、
「こんな修理はできないですよね?」
できない? むむっ
できない?とは聞き捨てなりませんが… しかし…
before
グランパブーツ、ボタンブーツともいいますが、
古着屋さん?で購入されたということ。
100年ぐらい前のものらしい靴。
しかし、甲周りがきついので、上の部分を作り替えつつ、
サイズを大きく出来ないかというご相談… むむっ。
ちなみに100年ぐらい前は…
こんなちびっこも、そのお姉ちゃんも、そのまたお兄ちゃんも
お母さんの足下は鞄で見えませんが、みんなボタンブーツを履いています。
お父さんはカメラマンでしょうか。
昔はごく普通の仕様のボタンブーツですが、今では珍しいです。
この写真集は、好きでときどき見ていますが、なんともいい雰囲気の時代です。
話は現代に戻りますが、
できるできないというよりは、そもそもこんなことはやったことが
ありませんが、ボタンブーツは作った事がありますので、
なんとかなるのではないかと…
しかしお預かり期間は、無期限ということでないと…。
この靴は100年?を経てきているので修理は何回も行われているようで
底周りは不思議な感じになっています。
もともとは、ハンドソーンウェルテッド製法なのでしょうが、
部分的にウェルトがあったり無かったり…ですし…
途中でマッケイ製法に変更?でもないし…
なんでしょうか… レザーハーフソールは施されていますが…
踏まず部分は、すでに剥がれてきています、底縫いは切れていないのになぁ…。
まずは、上の部分のサイズ合わせからなので、
底周りはとりあえず置いといて… アッパーの縫製を解いて分解してゆきます。
裏地もボロボロです、作り替える際は丈夫な革にしましょう。
上部パーツの分離ができました。
中底のカカト部分は、幾度の補修の際に釘がやたらめったら
打ち込まれていますね。
同じ位置に、こんなに釘を打ったらダメでしょうが…。
外したアッパーから、パターンを製作しますが、
パーツはレロレロでシワシワですので、右脳をフル活用して
元型を修正して採っていきます。
そうしましたら、足のサイズを採寸していますので、
それに合わせ数値を補正して、サイズを大きくしてゆきます。
この際に分け分からなくなるのが、寸法を変更しつつ本体との合わさる
周囲寸は変えられないということと、センターの縫い割りは、
靴の中心にこなければならないということ、
それに、ボタンの位置とボタンホールの位置関係…
それぞれを辻褄合わせて…
…
…
ん〜ぷちパニック!!
最初で最後の修理 グランパブーツ篇 2
最初で最後の修理 グランパブーツ篇 3
最初で最後の修理 グランパブーツ篇 4
「こんな修理はできないですよね?」
できない? むむっ
できない?とは聞き捨てなりませんが… しかし…
before
グランパブーツ、ボタンブーツともいいますが、
古着屋さん?で購入されたということ。
100年ぐらい前のものらしい靴。
しかし、甲周りがきついので、上の部分を作り替えつつ、
サイズを大きく出来ないかというご相談… むむっ。
ちなみに100年ぐらい前は…
こんなちびっこも、そのお姉ちゃんも、そのまたお兄ちゃんも
お母さんの足下は鞄で見えませんが、みんなボタンブーツを履いています。
お父さんはカメラマンでしょうか。
昔はごく普通の仕様のボタンブーツですが、今では珍しいです。
この写真集は、好きでときどき見ていますが、なんともいい雰囲気の時代です。
話は現代に戻りますが、
できるできないというよりは、そもそもこんなことはやったことが
ありませんが、ボタンブーツは作った事がありますので、
なんとかなるのではないかと…
しかしお預かり期間は、無期限ということでないと…。
この靴は100年?を経てきているので修理は何回も行われているようで
底周りは不思議な感じになっています。
もともとは、ハンドソーンウェルテッド製法なのでしょうが、
部分的にウェルトがあったり無かったり…ですし…
途中でマッケイ製法に変更?でもないし…
なんでしょうか… レザーハーフソールは施されていますが…
踏まず部分は、すでに剥がれてきています、底縫いは切れていないのになぁ…。
まずは、上の部分のサイズ合わせからなので、
底周りはとりあえず置いといて… アッパーの縫製を解いて分解してゆきます。
裏地もボロボロです、作り替える際は丈夫な革にしましょう。
上部パーツの分離ができました。
中底のカカト部分は、幾度の補修の際に釘がやたらめったら
打ち込まれていますね。
同じ位置に、こんなに釘を打ったらダメでしょうが…。
外したアッパーから、パターンを製作しますが、
パーツはレロレロでシワシワですので、右脳をフル活用して
元型を修正して採っていきます。
そうしましたら、足のサイズを採寸していますので、
それに合わせ数値を補正して、サイズを大きくしてゆきます。
この際に分け分からなくなるのが、寸法を変更しつつ本体との合わさる
周囲寸は変えられないということと、センターの縫い割りは、
靴の中心にこなければならないということ、
それに、ボタンの位置とボタンホールの位置関係…
それぞれを辻褄合わせて…
…
…
ん〜ぷちパニック!!
最初で最後の修理 グランパブーツ篇 2
最初で最後の修理 グランパブーツ篇 3
最初で最後の修理 グランパブーツ篇 4
ampersandand at 22:46│
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