2014年07月01日

電話応対と靴作り。

営業日以外は、基本的に電話応対を行っておりません。
以前は行っておりましたが、ひとりで営業しておりますので、
作業の段取り等で手が離せないという理由もありますし、
また結果的に電話ではお伝えしきれないということがあります。
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結局、「実物を見てみないと分かりません…」と最終的になってしまいます。
安易に治ります、いくらですとお伝えして、結果的にできなかったり
高くなってしまうと申し訳ないですし。
(それと、往々にして部位や痛み具合が、実際と異なっている事が多く)


ですので、メールでお問合せいただければ、
画像添付もできますし(返信メールに)、詳細をお伝えできますので
お手数ですが、メールにてお願いしております。
*メールでのお問合せも集中してしまいますと、
 ご返信までに、〜3日ほど掛かる場合もあります。

画像添付方法が分からず、郵便にて写真を送っていただいた方も…
お手数お掛け致しました。
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また、最近は靴作り(準備)も始めておりますので、
手が離せない作業が多くなります。
手が離せない…なんて、そんなことないだろうと思われそうですが、
手が離せないのです。
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これはカカトに入れる芯材。
4.5mmぐらいある革から、部分的に厚みを調節して月形を作ります。

市販の定型サイズに漉きが掛かったものもあるのですが、
深めに入れてカカトを覆いたいので、そうしますと
厚みとサイズが足りず、手漉きでちまちま行っております。
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枚数が多いと手首なのか指なのかが腱鞘炎になりそうです。
漉かれた分と、残った分を鑑みますと残っている分が少なそうで
とても要領の悪い作業です。

で、昔、漉き機を使ってやってみましたが、漉き機を壊しそうになりました…。
以前、靴工場に見学に云った際に、
漉き機で行っていたのを思い出し、できるかと思ったのですが…
こんな厚いので無理かと……。
で、ちまちまと手で漉いて漉いて…。
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薄く見えますが、端は段差がでないように薄めに漉いて
中央付近はもとの厚みの4.0mmほどになってます。
内側を長めにして、踏まずが浮いている部分を支えるようにします。
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で、ここからが電話に出られない理由の一つなのですが、
表革と裏革の間にこの月形芯を入れます。

で、その際にセメント(接着剤)を塗布して、靴に釣り込んでいきます。
なので、この接着剤が硬化するまでの間に、皺が出ないように
靴の形にしなければなりません。
ですので、電話にでてしまうと…ということなのです。
これからの時期は暑いので、余計に硬化も早くなりますね。
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靴学生時代に、授業が始まる前に早めに朝来て、
教室で釣り込み始めたのですが、思いのほか進みが悪く釣り込みが終わらず、
先生が来てしまい、学科の授業が始まってしまいましたが、
途中で辞めることも出来ず、開始から5分程、
机の下でちまちま釣り込んでいましたね。

先生はもちろん気付いているのですが、
途中で止められないことを分かっているので、
終わるまで黙認と云った感じでした(汗だくだく)。
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釣り込み終わりましたら、気が済むまでハンマーでトントンします。
そうすることで、靴型に馴染みますし、
さきほどの芯材の革がしまっていきまして丈夫になります。
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つま先も同様です。
この釣り込み以外にも、例えば細かくミシンで、ダブルステッチを
行っていたりとか、革を裁断していたりとかなど、
なかなか一発勝負的な作業が、靴作りにはてんこ盛りなので、
「手が離せない」という訳なのです。

ご迷惑お掛け致しますが、宜しくお願い致します。
店主
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