2015年05月09日
GWに取り急ぎ、靴を作ってみる。 セルフモニター篇
夏は白い靴を履きたくなるものです。
と、思うのですがなかなかタイミングがつかめず、
昨年、型紙だけを途中まで作って放置していたものを
GWを利用してちょっと作ってみることに。

といっても、オールソールで使用するVIBRAMソールの
耐久性と履き心地の確認を兼ねてということなのですが。
今回使用するソールは、「VIBRAM CRISTY MORFLEX #8377」
このソールの特徴はというと、
EVAと天然ゴムをベースに配合し発泡させ、ゴム素材の35%と超軽量で、
柔軟性・クッション性・耐滑性に優れており、
冬場の路面の低温でもゴムや革の様に硬化せず安定した機能を発揮する…
(問屋マテリアル紹介文からの抜粋)

左が#8377 右が#4014(表面のパターンは同じデザインになります)
白い靴に白いソールをと思ったのですが、VIBRAM#4014ですと
白というよりは象牙色という感じなので、
#8377のほうが白いということもあり、今回併せてみることに。
ただこの#8377は、ヒール設定が15.0mmなので、
10.0mm設定の靴には使用できません(その場合は#4014で対応可能です)
15.0mm以上の設定のヒールには使用できます。
今回の靴型も20.0mm設定でしたので、踏まずから踵にかけて
5.0mmを革で積上げて使用しております。
ちなみに、この#4014と同じデザインパターンで、
アジア生産のノーブランドの低価格商品もありますが、
やはり耐久性はVIBRAM製品と比較しますと劣ります。
同じデザインだからといって、低価格のものを使用しますと
結果的に費用対効果が見込めないと思いますので、オールソール際には
いずれのソールかをご確認をされたほうが宜しいと思います。
(中央のVIBRAMロゴの有無で確認できます)
*当店ではもちろんVIBRAM製品となります。


モニター用兼私物ですので、細かい部分は端折って製作しておりますので
進みが早いです。
アッパーの仕様も色々とお試しを行ってみています。
5.0mmほどある中底は、もとはフラットな板状ですが、
水に浸し柔らかくして靴型に癖付けすることで、
ピタッと底面形状に合ってくれます。
市販のマッケイやセメンテッド製法の靴は、ほとんどが
圧縮パルプ(紙)で作られております。
ですので、オールソールの頃にはひび割れているものもあります。
革中底を使用してくれれば、耐久性がもっと良くなるのにと
オールソールする度に思います(その分、値段が上がると思いますが…)




通常は、型紙を作って仮アッパーを作りましてバランスを治したり、
余計な皺はでないかなど試作を行いますが、今回はいきなり本番なので
一応確認で仮釣りをしてみます…大丈夫そうです。
本番の釣り込みでは、つま先とカカトに溶剤を付けた芯材を入れて
釣り込んでいきます。
今回の靴型には、カカトに鉄板が入っておりますので
カカト周りはタックスで固定してゆきます。



釣り込みを行う「ワニ」と云う道具ですが、8、9年ぐらい前の話になりますが
すでにその頃から靴の道具をつくる職人さんが居なくなり始めている
ということで、知人が予備のワニを道具店で購入しようとしましたら、
すでに無く、「次いつ入るか分からない」ということで
予約してきたという話を聞き、その足でわたしも予約しにいきますと、
「あるよ…」と。

その頃、その道具店には毎日のように顔をだしておりましたので
「顔なじみ」ということなのでしょうか、すんなりと出てきました。
もちろん知人には「よ、予約してきた」ということになっておりますが。
結局、いまだに予備ワニが登場することもなく、道具箱にしまってあります。
そもそも、そう壊れるものでもないのですが。
形が同じものならばいくらでもあったのですが、それらは往々にして
金属の質が悪く、すぐに傷がついてしまったりとその頃ありましたので。
ですので仮に壊れた時に、そういったワニしかないと困るな〜
と思いまして一応の予備をと。

底は、ミッドソールにブラックラピド製法風に
マッケイとアウトステッチを行います。
周囲にコバを張り出させ、ボリュームをもたせてみます。
足が小さいので、コバの迫り出しを少なくしてしまうと、
足元がこじんまりしてしまうということもあり。
また、このてのソールには、底面にボリュームをもたせたほうが
おさまりも良いということもあります。
本来は、出来上がっても靴型に1から2週間ぐらい
釣り込んで放置していた方が、革が靴の形を覚えてくれるのですが、
ここはモニター用兼私物ですので、2日置いて靴型を抜いてしまいます。
そして、履く、履く。


#8377の履いた感想はといいますと、
「まるで社長室の絨毯の上を歩いているよう…」といった感じでしょうか。
日頃、ダブルソールやVIBRAMの硬めのラバーソールばかりを
履いておりますので、余計にこの#8377の歩き心地のギャップは凄いですね。
ただ、わたしは柔らかいソールに慣れていないので、#8377ですと
わたしにはクッション性が強すぎるきらいがあり、
足元が若干ですが不安定な気も致します。
#4014ですと程よく弾力がありそんなことも感じないのですが。
追記
あの予備のワニを購入する際に、道具屋主人曰く、
靴の道具というのは、道具業界ではニッチ産業ということで、
ほかの分野の道具を作る片手間に、道具職人さんに時間があったら
作ってくれる程度ということ。
なので、あんた、靴を作らずに靴道具を作ったほうが儲かるんじゃないのと
云われたことを思い出しました、初夏?の今日この頃…。
と、思うのですがなかなかタイミングがつかめず、
昨年、型紙だけを途中まで作って放置していたものを
GWを利用してちょっと作ってみることに。

といっても、オールソールで使用するVIBRAMソールの
耐久性と履き心地の確認を兼ねてということなのですが。
今回使用するソールは、「VIBRAM CRISTY MORFLEX #8377」
このソールの特徴はというと、
EVAと天然ゴムをベースに配合し発泡させ、ゴム素材の35%と超軽量で、
柔軟性・クッション性・耐滑性に優れており、
冬場の路面の低温でもゴムや革の様に硬化せず安定した機能を発揮する…
(問屋マテリアル紹介文からの抜粋)

左が#8377 右が#4014(表面のパターンは同じデザインになります)
白い靴に白いソールをと思ったのですが、VIBRAM#4014ですと
白というよりは象牙色という感じなので、
#8377のほうが白いということもあり、今回併せてみることに。
ただこの#8377は、ヒール設定が15.0mmなので、
10.0mm設定の靴には使用できません(その場合は#4014で対応可能です)
15.0mm以上の設定のヒールには使用できます。
今回の靴型も20.0mm設定でしたので、踏まずから踵にかけて
5.0mmを革で積上げて使用しております。
ちなみに、この#4014と同じデザインパターンで、
アジア生産のノーブランドの低価格商品もありますが、
やはり耐久性はVIBRAM製品と比較しますと劣ります。
同じデザインだからといって、低価格のものを使用しますと
結果的に費用対効果が見込めないと思いますので、オールソール際には
いずれのソールかをご確認をされたほうが宜しいと思います。
(中央のVIBRAMロゴの有無で確認できます)
*当店ではもちろんVIBRAM製品となります。


モニター用兼私物ですので、細かい部分は端折って製作しておりますので
進みが早いです。
アッパーの仕様も色々とお試しを行ってみています。
5.0mmほどある中底は、もとはフラットな板状ですが、
水に浸し柔らかくして靴型に癖付けすることで、
ピタッと底面形状に合ってくれます。
市販のマッケイやセメンテッド製法の靴は、ほとんどが
圧縮パルプ(紙)で作られております。
ですので、オールソールの頃にはひび割れているものもあります。
革中底を使用してくれれば、耐久性がもっと良くなるのにと
オールソールする度に思います(その分、値段が上がると思いますが…)




通常は、型紙を作って仮アッパーを作りましてバランスを治したり、
余計な皺はでないかなど試作を行いますが、今回はいきなり本番なので
一応確認で仮釣りをしてみます…大丈夫そうです。
本番の釣り込みでは、つま先とカカトに溶剤を付けた芯材を入れて
釣り込んでいきます。
今回の靴型には、カカトに鉄板が入っておりますので
カカト周りはタックスで固定してゆきます。



釣り込みを行う「ワニ」と云う道具ですが、8、9年ぐらい前の話になりますが
すでにその頃から靴の道具をつくる職人さんが居なくなり始めている
ということで、知人が予備のワニを道具店で購入しようとしましたら、
すでに無く、「次いつ入るか分からない」ということで
予約してきたという話を聞き、その足でわたしも予約しにいきますと、
「あるよ…」と。

その頃、その道具店には毎日のように顔をだしておりましたので
「顔なじみ」ということなのでしょうか、すんなりと出てきました。
もちろん知人には「よ、予約してきた」ということになっておりますが。
結局、いまだに予備ワニが登場することもなく、道具箱にしまってあります。
そもそも、そう壊れるものでもないのですが。
形が同じものならばいくらでもあったのですが、それらは往々にして
金属の質が悪く、すぐに傷がついてしまったりとその頃ありましたので。
ですので仮に壊れた時に、そういったワニしかないと困るな〜
と思いまして一応の予備をと。

底は、ミッドソールにブラックラピド製法風に
マッケイとアウトステッチを行います。
周囲にコバを張り出させ、ボリュームをもたせてみます。
足が小さいので、コバの迫り出しを少なくしてしまうと、
足元がこじんまりしてしまうということもあり。
また、このてのソールには、底面にボリュームをもたせたほうが
おさまりも良いということもあります。
本来は、出来上がっても靴型に1から2週間ぐらい
釣り込んで放置していた方が、革が靴の形を覚えてくれるのですが、
ここはモニター用兼私物ですので、2日置いて靴型を抜いてしまいます。
そして、履く、履く。


#8377の履いた感想はといいますと、
「まるで社長室の絨毯の上を歩いているよう…」といった感じでしょうか。
日頃、ダブルソールやVIBRAMの硬めのラバーソールばかりを
履いておりますので、余計にこの#8377の歩き心地のギャップは凄いですね。
ただ、わたしは柔らかいソールに慣れていないので、#8377ですと
わたしにはクッション性が強すぎるきらいがあり、
足元が若干ですが不安定な気も致します。
#4014ですと程よく弾力がありそんなことも感じないのですが。
追記
あの予備のワニを購入する際に、道具屋主人曰く、
靴の道具というのは、道具業界ではニッチ産業ということで、
ほかの分野の道具を作る片手間に、道具職人さんに時間があったら
作ってくれる程度ということ。
なので、あんた、靴を作らずに靴道具を作ったほうが儲かるんじゃないのと
云われたことを思い出しました、初夏?の今日この頃…。
ampersandand at 00:30│
│靴づくり



