2015年12月23日

ヤフオクのカンペール NCNRにつき残念…。  オールソール篇

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一度しか履いていないのにソールが割れてしまって…。
残念ながらカンペールではよくあることです。

カンペールで使用されているソールの素材は、日本の気候には
どうやら適していないようで、劣化の進行が
比較的早く進んでしまうようです。

今までヨーロッパで住まわれ、日本に帰国した途端に
次から次へとカンペールのソールが割れていってしまった…という
お客様がしばしばいらっしゃいます。
そんなお話がお一人だけですとタイミングかな…とも思いますが、
そんなお話を何度かお聞きしますので、やはり湿気の多い気候のせいでは
ないかと思う次第であります。
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と云っても、国内在住で10年保ちましたという方も
いらっしゃいますので使用環境、保管環境によりけりだとも思います。
ただ、勘違いされていることが多いのですが、
使用の有無に関わらず、素材が作られてから劣化は
始まっているということです。

ですので、ヤフオクなどに未使用品として出品されている
型落ちのカンペールも同様です。
型落ちですので、製作されてから何年か経っている訳ですし
その間、箱に入れられておりますので、
湿気にやられている可能性は高いかもしれません。
ということは、正規のセール品でも同様かなとも思われます。

今回のカンペールもヤフオクにて落札→履いたら即割れた→当店行き。
タグも付いたままですので恐らく、
家の中で足入れ→割れ…ということでしょうか。
ヤフオクのこのような商品は、基本NCNR、
ノークレームノーリターンになっています。

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ちょっと一息…。

なので、一度で割れたからといって返品はできません。
悪質な出品者であれば、そうなる事を分かっていて
出品している可能性もあります。

劣化が進行しているソールは、触っただけで分かりますが、
ヤフオクの画像では、大きな亀裂がなければそんなことは分かりませんし、
小さな亀裂も、ソールを曲げて見ないと出てきませんし。
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ただ、靴の製法自体にも問題があるようにも思います。
劣化し易いウレタン系のソールに底縫いを行いますと
底縫いの糸の方が強度がありますので、結果的に劣化が進行した際には、
その糸でソールを破壊してしまいます…。
画像でも分かる様に、糸の周りの素材が砕けているのが確認できます。

AFTER
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底縫いの糸は外観には見えませんが、
中で本体とミッドソールを底縫いしてあります。
当店ではカンペールは基本的に底縫いを行ってからの
ソール取付けとなっております。

今回も、ミッドソールと本体で底縫いを行い、そのしっかりした土台に
ソールを接着しております、耐久性が求められるワークブーツなどと
同様の仕様になります。
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今回使用したソールは、オーロラシューズでも純正で使用されている
vibram#8383ソールで行いました。
ボリュームがあるソールでしたので、軽量なスポンジ系のソールを
用いて交換致しました。

軽量なウレタンソールのボリュームを再現しようとしますと、
ラバーで製作してしまうと重くなってしまいます。
摩耗にはラバー素材を使用したほうが強いのですが
重くて履けなくなっては意味がありません。

 もちろん劣化し易いウレタン系のソールは使えません。
 修理材料として恐らくウレタン素材はそもそも無いのかも知れません。
 在庫でストックしているだけで劣化してしまいますので。

今回は特に女性オーナーさんでしたので、
そのあたりもソールを選択するポイントになるかと思います。
身長が180cmの方と、150cm方ではソールの重さの
感じ方も違うでしょうし。

また、カカト部分が擦り減った際に、部分補修で
ラバーリフトを一段埋め込んでしまえば、摩耗には強くなり
軽量のままという、追々の補修を見越してという考え方も出来ますので。
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もう一息…。


この記事を書くにあたり、「カンペール 未使用」で
ヤフオクにて検索してみますと、いくつか出品されていました。

たくさん入札されている靴もあり、
あ〜 それやばいやつぅー というのもあり、
来週あたり当店にやってこなければよいが…
と思う、師走な今日この頃…。

そのほか、CAMPER 修繕事例はこちらです。
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出荷、出荷…。

ampersandand at 22:22│ カンペール