2016年03月02日

カンペール特殊部隊 怒りの脱出篇

引き続きカンペール特殊モデルのオールソールになります。
前回の記事はこちら

カンペールでもともと使用されている接着剤は
達が悪く、なかなか綺麗に取り除く事ができず、接着不良の原因にも
なりかねません。

また劣化してべとついたソールも、これもなかな綺麗に
削り採る事が難しい場合があり、表面に沈着してしまう場合もあります。
ですので、表面を溶剤にて処理を行い綺麗にしてから、
新たに取付けるソールなどの接着を行います。
0214-400229-26
画像にて底縫いが確認出来るかと思います。
基本的に当店のカンペールのオールソールは、
まずミッドソールの取付を行い、加えて本体と底縫いを行います。
これは、修理を行いつつ履き続けるワークブーツで
よく用いられる製法になります。

こうする事で、接着に適した土台がしっかりとできます。
そして、この面にアウトソールを接着致しますので
底縫いの糸が擦切れることがなく、土台からぱかっとソールが
剥がれ落ちる事もありません。
(ソールの厚みやオリジナルの設定により、直接底縫いを行う場合もあります)
0229-33
0214-39

ソール交換後は、適時に摩耗したつま先やカカトなどの
部分補修を行って頂ければ今回のような大掛かりなオールソールの
必要はないかと思います。

仮にもし次回オールソールになった場合には、手間が掛かる
埋まっていた部分の革巻補修はありませんし、
すでに土台になる部分は出来ておりますので、
一層目のソールのみの交換であれば、その際のオールソール費用は、
今回の1/3から1/4程度に抑えられます。

そんなこんなでようやく完成となります。
AFTER
0229-460229-47
VIBRAM#1030(Italy)
0229-170229-18
TOPY(France)
0229-300229-31
TOPY(France)
0229-28
TOPY(France)
0229-110229-140229-13
TOPY(France)

ソール交換に使用する素材は(通常の素材も)、すべて劣化が
起り難い素材を選択して使用しております。
ですので、安心して履き続けて頂ければと思います。

なお、カカトなどが擦り減った場合、その度
遠方から当店に郵送での修理では送料が大変ですので、
お近くの修理店でも部分補修が可能な治し易い仕様で
ソール交換を行っておりますので、その点も
この仕様はメリットかと思います。

一応、当店のスタンスとしては、ただ治すというのではなく
基本、永く履き続けるにはどうすればよいか?また、
リペアランニングコストや重量、ソールの耐久性などを考慮しつつ
その人に適した修繕方法を日々検討しております。

ampersandand at 11:00│ カンペール