2016年08月08日
鞄の角が擦れて穴が開くんですけど案件(再)
このタイトルですでに何回か記事を書いた事があるのですが
それだけメジャーな修理箇所となります。
因に当店の鞄の修理ビック3は、
1.持ち手交換
2.裂け補修(持ち手付根、ショルダーストラップ付根など)
3.擦れ補修(底角、フチ周辺など)
となっております。
ではこちら、吉田カバンの大きなトートバック。
BEFORE
底部分などは生地にラバー塗料を塗布して補強?されておりますが
やはりそれでは弱さがあります。
これだけ大きいカバンですと何かと角をぶつけたり、
地面に置くでしょうから徐々に擦れてしまい易いです。
今回は角の補修と、最近多い依頼ですが、底鋲を追加されたいと。
底鋲を付ける事で地面から底面が浮くので擦れ難くなる?
確かにそうなのですが、底鋲だけではそううまくはいきません。
底鋲を付けても、その部分だけは浮きますが、
それ以外の部分は凹みますので擦れてしまいます。
ですので、同時に底板を追加する必要があります。
底板を追加する事で加重を全体で受け止め、それを底鋲で支えると云う感じです。
角はレザーパーツを作り、角部分に宛てがい縫製します。
形状や大きさは鞄のデザインに合わせます。
そして底板。
鞄の寸法に合わせて製作、硬い芯材を生地や革で覆い縫製します。
AFTER
底鋲の素材は金属や樹脂製のモノがあります。
金属ですとシルバーやゴールド、アンティークなど。
大きさも鞄に合わせて選択。
今回は鞄が大きく、ご希望もブラックカラーだったので
樹脂製の少し大きめの底鋲を用いております。
電車などで鞄を膝に抱えている方をみると
ときどき底鋲が四隅だけについている鞄を見かけますが
それですと、中央部分が下がってしまいますので、5箇所は必要かと思います。
続いてはこちら。
ドイツのBREEの鞄。
新品ですが、底擦れが心配なので底鋲追加。
こちらもやはり底板がないので同時に作成。
AFTER
他の部分に使われている金具がシルバーでしたので
金属のシルバー鋲を使用。
底板は取り外し可能な仕様で製作しております。
ただ、ベストは本体底板とともに鋲で貫通して固定したほうが
底部分のたるみがでずらいのでベストです。
ただし底鋲を取付けたからといって、鞄の形状や仕様により
完全に擦れが解消される訳でありませんのであしからず。
続いてGUCCIのトート。
BEFORE
ジャガード織り?のトート。
擦切れると解れるのは早い気がします。
AFTER
使われているダークブラウンカラーと同じ色のレザーを用いて補修。
デザインは変わりますが気に入って頂けたようです。
鞄の角はこんな感じで擦れ易いので、基本的に底鋲の無い鞄は、
ザラザラした地面には置かないほうが宜しいかと思います。
もちろん自転車の駕篭に無理矢理押し込めるなんてことは
御法度ですので。
どうしても駕篭に入れたい場合は、鞄が入る横長の駕篭も
市販されておりますので活用されてみてください。
それだけメジャーな修理箇所となります。
因に当店の鞄の修理ビック3は、
1.持ち手交換
2.裂け補修(持ち手付根、ショルダーストラップ付根など)
3.擦れ補修(底角、フチ周辺など)
となっております。
ではこちら、吉田カバンの大きなトートバック。
BEFORE
底部分などは生地にラバー塗料を塗布して補強?されておりますが
やはりそれでは弱さがあります。
これだけ大きいカバンですと何かと角をぶつけたり、
地面に置くでしょうから徐々に擦れてしまい易いです。
今回は角の補修と、最近多い依頼ですが、底鋲を追加されたいと。
底鋲を付ける事で地面から底面が浮くので擦れ難くなる?
確かにそうなのですが、底鋲だけではそううまくはいきません。
底鋲を付けても、その部分だけは浮きますが、
それ以外の部分は凹みますので擦れてしまいます。
ですので、同時に底板を追加する必要があります。
底板を追加する事で加重を全体で受け止め、それを底鋲で支えると云う感じです。
角はレザーパーツを作り、角部分に宛てがい縫製します。
形状や大きさは鞄のデザインに合わせます。
そして底板。
鞄の寸法に合わせて製作、硬い芯材を生地や革で覆い縫製します。
AFTER
底鋲の素材は金属や樹脂製のモノがあります。
金属ですとシルバーやゴールド、アンティークなど。
大きさも鞄に合わせて選択。
今回は鞄が大きく、ご希望もブラックカラーだったので
樹脂製の少し大きめの底鋲を用いております。
電車などで鞄を膝に抱えている方をみると
ときどき底鋲が四隅だけについている鞄を見かけますが
それですと、中央部分が下がってしまいますので、5箇所は必要かと思います。
続いてはこちら。
ドイツのBREEの鞄。
新品ですが、底擦れが心配なので底鋲追加。
こちらもやはり底板がないので同時に作成。
AFTER
他の部分に使われている金具がシルバーでしたので
金属のシルバー鋲を使用。
底板は取り外し可能な仕様で製作しております。
ただ、ベストは本体底板とともに鋲で貫通して固定したほうが
底部分のたるみがでずらいのでベストです。
ただし底鋲を取付けたからといって、鞄の形状や仕様により
完全に擦れが解消される訳でありませんのであしからず。
続いてGUCCIのトート。
BEFORE
ジャガード織り?のトート。
擦切れると解れるのは早い気がします。
AFTER
使われているダークブラウンカラーと同じ色のレザーを用いて補修。
デザインは変わりますが気に入って頂けたようです。
鞄の角はこんな感じで擦れ易いので、基本的に底鋲の無い鞄は、
ザラザラした地面には置かないほうが宜しいかと思います。
もちろん自転車の駕篭に無理矢理押し込めるなんてことは
御法度ですので。
どうしても駕篭に入れたい場合は、鞄が入る横長の駕篭も
市販されておりますので活用されてみてください。
ampersandand at 22:06│
│鞄と小物修理