2017年02月23日
最近の小学生のランドセル事情。
年に何回か、ランドセルの修理のご依頼があります。
ランドセルですので、週明けには、または明日には治っていなければ
ならないなどの条件が突きつけられるのですが…。
今までご相談、ご依頼いただいた補修箇所は、
上部の付け根または、ベルト端の長さ調整する部分に
集中していたような記憶があります。
パーツが割れたり、縫製箇所が裂けたり。
最近のランドセルは、上部の付け根部分がプラスチックでできた
ユニットパーツで組まれておりますので、
この部分が割れてしまった場合には交換部品は
ありませんので修理不可となります。
このような負荷が掛かるような箇所は、昔ながらの金属パーツを
使用していた方が確実な気がします。
幼き頃のわたしのように、ストラップをもって、円盤投げのように
ランドセルを振り回すような、想定外の無邪気な使い方を鑑みますと。
合皮素材についてのダメだしを、よくこのブログで行っておりますが、
ランドセルに使われている合皮(人工皮革)は、
6年間は保つように、通常の合皮よりは、
経年劣化が起こり難いものが使用されている様です。
3年生ぐらいで劣化してしまったら、クレームの嵐でしょうし。
通常、合皮素材(ポリウレタン素材)は、素材の製造から
2から3年で劣化すると云われております。
*素材の製造ですので、鞄の製造からではないのがポイントです。
ランドセルによく使われている、クラレ社のクラリーノ素材などは
6年間は保つようにできているそうです。
今回はこの部分の補修。
蓋を固定する金具が付くフラップ部分の裂け。
固定のビスで合皮の穴が裂けてしまった様です。
あまり負荷が掛かるような箇所ではないのですが…。
でもないか、私はランドセルにパンパンに荷物を詰めて
半ば強引に留め金具をくるっと回していたのを思い出しました。
そのような使い方をもししていれば、このように壊れるかもしれません。
私は一体、小学生の身で、何をそんなに毎日運んでいたのだろうか…。
この留め金具って案外かっこいいなと。
真鍮製だったらビンテージ感がでてよりいいなと。
裂けた部分の裏面に、堅い芯材と革を張り合わせたパーツを
宛てがい縫製して完了です。
伺ったところ、4月から6年生ということなので、
あと一年は保ってもらわないととお母さん。
私の頃は高学年頃になると、ランドセルから手提げトートみたいなものに
移行するのが、ちょっと流行っていたような記憶が。
私は最後までランドセル派でしたが、兄は手提げ派だったような。
伺ってみると、最近は6年間ランドセル派が主流のようです。
子供の頃、ランドセルを所有した嬉しさを思い出そうとしても
あまり思い出せないのですが、入学して自分の机に座り、
机の中に入っていた黄色の堅い紙で出来たお道具箱、
それを開けた瞬間の、うぁ〜という「ときめき」みたいな記憶は
今でもなんとなく覚えております。
ハサミや定規や色鉛筆や、はたまた使い方も分からないような
色とりどりの小道具にワクワク。
今の小学生にしてみたら、ipadが入っているぐらいで
多少はときめいてくれるのでしょうか。
ノートは無くして、すでにタブレットで授業も行っているようですので
そもそもランドセル派というよりは、あと10年もしたら
手ぶら派が主流になっていくのでしょうか…。
そうして、使わなくなったランドセルは発展途上国へ寄付ができるようです。
欧米などでは日本の中古ランドセルが大人に人気のようですが…
どうにも、中年の男性がランドセルを背負っている様子は、
日本育ちにわたしには、変質者にしか見えないのですが…。
それよりは、発展途上国のちびっ子たちに活用してもらいたいなと思います。
勉強したくてもできないような社会環境のなか、
学校といっても校舎はもちろん、テントも無い青空教室のような環境で
ランドセルを机代わりに勉強したりと活用されているようです。
国際協力NGOジョイセフ
ランドセルですので、週明けには、または明日には治っていなければ
ならないなどの条件が突きつけられるのですが…。
今までご相談、ご依頼いただいた補修箇所は、
上部の付け根または、ベルト端の長さ調整する部分に
集中していたような記憶があります。
パーツが割れたり、縫製箇所が裂けたり。
最近のランドセルは、上部の付け根部分がプラスチックでできた
ユニットパーツで組まれておりますので、
この部分が割れてしまった場合には交換部品は
ありませんので修理不可となります。
このような負荷が掛かるような箇所は、昔ながらの金属パーツを
使用していた方が確実な気がします。
幼き頃のわたしのように、ストラップをもって、円盤投げのように
ランドセルを振り回すような、想定外の無邪気な使い方を鑑みますと。
合皮素材についてのダメだしを、よくこのブログで行っておりますが、
ランドセルに使われている合皮(人工皮革)は、
6年間は保つように、通常の合皮よりは、
経年劣化が起こり難いものが使用されている様です。
3年生ぐらいで劣化してしまったら、クレームの嵐でしょうし。
通常、合皮素材(ポリウレタン素材)は、素材の製造から
2から3年で劣化すると云われております。
*素材の製造ですので、鞄の製造からではないのがポイントです。
ランドセルによく使われている、クラレ社のクラリーノ素材などは
6年間は保つようにできているそうです。
今回はこの部分の補修。
蓋を固定する金具が付くフラップ部分の裂け。
固定のビスで合皮の穴が裂けてしまった様です。
あまり負荷が掛かるような箇所ではないのですが…。
でもないか、私はランドセルにパンパンに荷物を詰めて
半ば強引に留め金具をくるっと回していたのを思い出しました。
そのような使い方をもししていれば、このように壊れるかもしれません。
私は一体、小学生の身で、何をそんなに毎日運んでいたのだろうか…。
この留め金具って案外かっこいいなと。
真鍮製だったらビンテージ感がでてよりいいなと。
裂けた部分の裏面に、堅い芯材と革を張り合わせたパーツを
宛てがい縫製して完了です。
伺ったところ、4月から6年生ということなので、
あと一年は保ってもらわないととお母さん。
私の頃は高学年頃になると、ランドセルから手提げトートみたいなものに
移行するのが、ちょっと流行っていたような記憶が。
私は最後までランドセル派でしたが、兄は手提げ派だったような。
伺ってみると、最近は6年間ランドセル派が主流のようです。
子供の頃、ランドセルを所有した嬉しさを思い出そうとしても
あまり思い出せないのですが、入学して自分の机に座り、
机の中に入っていた黄色の堅い紙で出来たお道具箱、
それを開けた瞬間の、うぁ〜という「ときめき」みたいな記憶は
今でもなんとなく覚えております。
ハサミや定規や色鉛筆や、はたまた使い方も分からないような
色とりどりの小道具にワクワク。
今の小学生にしてみたら、ipadが入っているぐらいで
多少はときめいてくれるのでしょうか。
ノートは無くして、すでにタブレットで授業も行っているようですので
そもそもランドセル派というよりは、あと10年もしたら
手ぶら派が主流になっていくのでしょうか…。
そうして、使わなくなったランドセルは発展途上国へ寄付ができるようです。
欧米などでは日本の中古ランドセルが大人に人気のようですが…
どうにも、中年の男性がランドセルを背負っている様子は、
日本育ちにわたしには、変質者にしか見えないのですが…。
それよりは、発展途上国のちびっ子たちに活用してもらいたいなと思います。
勉強したくてもできないような社会環境のなか、
学校といっても校舎はもちろん、テントも無い青空教室のような環境で
ランドセルを机代わりに勉強したりと活用されているようです。
国際協力NGOジョイセフ
ampersandand at 13:02│
│徒然