2017年05月24日

ロンシャン の ル • プリアージュ をお仕事用にしてみる。

以下ブログ掲載のロンシャン修繕事例の掲載画像は古い事例になります。
現在使用している革は変更になっております。

最新の補修事例はインスタグラムをご参考にされてください。
こちらは随時最新の補修事例を掲載しております。2020.2月追記。
使用している革はシリーズにより異なりますが、
それぞれより雰囲気の似ている革を使用しております。

インスタグラムrogo

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使用するブラウンの革は、現在(2019.1月頃から)表面にオリジナルに近い
雰囲気のシボ加工のある革を使用しています。
こちらの革を使用しています。

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ロンシャン430042


以下掲載の修繕事例は
以前に使用していた表面にシボの無いブラウンの革の事例になります。
修理詳細や最新の事例は新しいブログ記事またはHPをご参考にされてください。
2019.04.25

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LONGCHAMP Le Pliage
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よく通勤途中で見かけるこの鞄。
付け根部分が壊れそうだな〜なんて思っていましたら
修理のご依頼です。

修理のご依頼は付け根ではなく、底の角部分の擦り切れ。
鞄のこの部分の損傷は、もう仕方ないのです。
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靴のかかとが減るのと同じです。
物理的に擦れれば減る、擦り切れると云う事です。
特に、今回のように角部分がナイロンやコットンですと
使用方法にもよりますが、角の擦り切れが早いかと思います。

で、いつも気になっていた付け根部分を見てみますと
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この持ち手は、革が一枚でできております。
通常ですとこの厚みの持ち手だと、付け根部分は革が二重になっています。
この部分は伸び易く負担が掛かり易いので、厚めの革の場合は
一枚でもいいのですが、この革の厚みですと二重が基本です。

見たところ外観は大丈夫そう、では裏面は。
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やっぱり切れています。
この鞄の生地は、ナイロン生地の裏面に樹脂をコーティングしてある
だけですので、やはり耐えられないだろうと。
現状は、コーティングの部分が裂けていますが
このままいくと、本体のオレンジの生地も裂けてしまいます。

このコーティングは、生地強度を増す為という訳ではなく、
見た目の為のコーティングな感じですので、実質薄手のナイロン一枚仕立て。
ですので、縫製に使われるナイロンの糸の縫い目に、
生地が耐えられず、縫い目で裂けている状態です。

革でも生地でもナイロンでも、この付け根部分は
鞄の中で一番負荷が掛かりますので、
通常は、力布的な補強の芯材などが宛てられています。
(まは本体の生地が二重に折り込まれていたり)

ご依頼主さんは、お仕事用で使われていて
ナイロンで軽いし、一泊の出張でもちょうどいいサイズですし
マチがあるのでお弁当も平に置けるので使い勝手がいいとの事。
で、結構な荷物を入れてしまうと。

大きい鞄だからといって、たくさん荷物を入れるのは禁物です。
大きな本体に細い持ち手、なんていう鞄をよく見かけますが
それはデザインというだけで、実用と云う訳ではありませんので。

このル プリアージュも、使用目的としては
サブバック的な範囲の仕様と云う感じでしょうか。

補修するかどうか、新しい鞄も探してみたが、
なかなか丁度いいものがないので、修理してでも使いたいと。
(また、同じ鞄を購入しても同じようになってしまうし)

それでは補修です。
角部分には革を宛てて補強します。
角の補強革のサイズは、その場でラインを描きサイズを決めて頂きました。
付け根部分も内側に補強の革を宛てます。

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ル プリアージュで使われている革は、シボの型押しがされています。
なので、色味だけでなくシボも必要となるのですが…
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オリジナルも手に触れる部分と、蓋の部分ではすでに
革の色がちょと変わってきています。

持ち手の部分に近い色の革はありますが、シボが無い。
蓋の部分に近いシボありのブラウンの革が
残り僅かですが、革棚から発掘できましたので、今回はそれを用います。
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とんがりコーン的な補強パーツを製作。
そして本体にそれぞれ縫製します。
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今回は一枚仕立てですので内側に縫い目ができますが、
通常の内装ありの鞄の場合、内側に縫い目がでないように
補修する事も可能です。
AFTER
こちらの角補強サイズは大きいサイズになります。
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通常の角補強サイズはこちら。
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もともとも縫い割り部分に補強パーツの縫い割りのラインを
合わせて加工しますと、もともとついている感じで仕上ります。
間近でもみても、後付けとは分からないと思います。
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付け根部分の補強四箇所。
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用意できた革もしなやかな革でしたので、
本体に縫い付けてもナイロン生地に添うようにくったりと。

受け取りに来られたご依頼主さんにも
「もともとみたい〜」と、一番のお褒めのお言葉。
修理しました、と云う感じだと残念ですし。

ここでお客さんの予想外の行動。
鞄を畳み始めたのです!

確かにこのル•プリアージュは折りたたみができる鞄ですが
それはナイロンの状態であります。

革で角を補強しましたし、まさか畳まないという前提だろうと
勝手に思っていましたので、

動揺を隠せず、
「畳めないんじゃ…」とぼそぼそと云いつつも、
お客さんは、ぱたぱたぱたと畳んでいく…。

なんとかぎりぎりホックボタンで閉じる事が。
ですが、角パーツが今回のような大きめの革宛で補強した場合は
補修後は一応畳めない仕様ということになります(畳めてはいますが)

ただ、裏地のようなコーティングですがこれは畳んだりして鋭角に
生地が折曲がることで剥離し易くなってしまうと思われますので
そもそも折り畳まないほうが宜しいのではないかと思います。



補修費用などについてはHPをご覧下さい。
ロンシャンHPリンク

ロンシャン ルプリージュ角擦れ補修まとめ
20180412104
ロンシャンのプリアージュをカスタムオーダー風にしてみる。
171201020171201000
余白30
こちらは、もう何件も同様の補修をしているBALLYのトート。
ロンシャン以外でも角補強は可能です。
この鞄、毎回ロゴパターンの配置が微妙に違うような気がします。
AFTER
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0520-450520-430520-41
この角のパーツというのは、恐らく昔は旅行鞄などのハード環境で使われる
鞄の角の補強目的のデザインだったのでしょうが、
今では、鞄正面だけの角に革のパーツがあしらわれていたりと、
有名無実化していたりします。

ちなみに靴のキャップトゥ部分も、昔は指先の保護をする為に
その部分は革が二重になっていて、補強の役目を担っていたらしいのですが、
今はキャップ部分は二重ではないのですが、硬質になる芯材を入れる事で、
同様の役割をしています。

以上、「お仕事用にロンシャンハード化してみる篇」でした。
HPアイコンロゴアウトライン


ampersandand at 16:36│ ロンシャン