2017年06月08日

TUMIの残念なところ 「合皮、ダメ。ゼッタイ。」

本体のナイロンは、防弾チョッキにも使われているという素材。
なので、摩耗にはなかなかお強い。
常に修理依頼される部分といえば、持ち手の革部分の擦り切れと
肩パット合皮面の交換。
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これらの部分は、問題なく革にて交換できますのでいいのですが、
今回は…
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このモデルは一見よくご依頼されるモデルかと思いきや
ちょっと違う様子。
ちょこちょこと、合皮のパーツが埋め込まれています…。
またまた余計な事を…。
どうせなら革でおやりなさいな…。

この部分も補修希望でしたが、なにせ埋め込まれているものですから…。
ナイロン素材の鞄の場合は特にそうなのですが、
補修の為に一部を分解してみますと、その内部では
幾重にも他のパーツと縫い重ねられていたりしてしまい
迷宮に入り込んでしまいがちです。

また、ナイロンは縫製されている部分を解きますと
繊維がぱらぱらと端からほどけてきやすいので注意が必要です。

今回の部分はそのような理由と、そもそも分解して掘り出して
再度その部分を元のように縫製するには一度外装をすべて分解しないと
内装まで一緒に縫製されてしまうので、何れにせよ修理できない箇所となります。

なぜ、TUMIはそんな場所に箇所に合皮を使うのでしょうか…。
早く買い替えさせる為?

AFTER
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銃弾を防ぐ素材なのに、合皮の劣化には勝てないとは…。
メーカーはそんな矛盾にはじめから気づいていると思うのですが。

ampersandand at 23:09│ TUMI