2018年10月30日

ショルダーバックをリュックにカスタマイズ篇

ときどきトートバックやショルダーバックをリュックでも
使えるようにカスタマイズできないかとお問い合わせ頂きますが
仕様や費用面などで折り合いがつかず、なかなかご成約には
至らない事が多いのですが、
今回は紆余曲折ありましたが、なんとかご希望の感じに仕上げる事が
できましたのでご紹介させて頂きます。

BEFORE
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A4サイズぐらいでマチが5.0cm程度の薄い紙袋のようなショルダー鞄。
(実際に素材は紙を加工したものらしいのですが)
上部についているストラップを外してリュック仕様にできないかと
ご依頼頂きました。

いわゆるリュックサックのようなスポンジ入りの
ストラップがご希望とのこと。
参考になる商品の画像を添付して頂き、実際に今使われている
リュックのストラップの長さを計測して頂きました(郵送依頼)。

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リュックのストラップの取付けに都合のいいように
背面上部にはナイロンベルトが縫い付けられております。
すでに取り付けられているショルダーストラップを取り外し
その部分にリュックのストラップを取り付けます。

肩当部分には太いベルを使用する予定でしたが
カーキ色はあまり需要がないようで太いサイズの展開がなく
丁度在庫でストックしていた倉敷帆布を使用して製作する事にしました。
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鞄自体はボリュームのあるものではないので、ストラップはあまりごつく
ならないように、5.0mmのスポンジを帆布で包む事にしました。
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鞄に縫い付けられる部分にはナイロンを挟んで補強しておきます。
帆布は折り込んで尚かつ両面重なるので強度は充分かと思いますが
念の為の補強です。

リュックの修繕で多い事象はこの上部の付根部分になりますので。
生地が避けてきたり、縫製が解れてきたりと。
このあたりは修理業務で得た知見を製作に活かしています。
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今回の製作で一番心配だったのが、スポンジ入りの肩当パーツに
ナイロンベルトパーツを合わせてクロスに縫製する部分でした。

8号帆布生地2枚/スポンジ5.0mm/ナイロンベルト3重
これだけ重なっている部分で、尚かつ間にスポンジが入っていますので
縫製の際にはスポンジが沈んでいきますので、
糸調子が狂っちゃうよなーと心配でした。
リュック003

本番を縫製する際には同じ条件の重なりパーツを用意して
試しに縫製し問題が無い事を確認してから縫製致しました。

新規での製作ですとこんな感じで、形状の試作サンプルはもちろん
糸調子や縫製可能位置かどうかなど、部分的に試作確認する必要が
ありますので手間もかかりそれなりに費用がかかります。

いちいちの試作は手間ですが、綺麗に仕上るかどうかは
このような見えない手間が重要となります。
AFTER
リュック01リュック02リュック00

ご郵送後
「気に入って家の中で背負っていたら、息子にいつまで背負ってるのと
 笑われてしまいました 」

とのこと。
通常は息子がランドセルを背負って…という感じですが
喜んで頂けたようでよかったです。

リュックにする場合は、製作の可否や費用などは本体の形状が
大いに関係してきますので、どれでもできるという訳ではありません。

今回も下側の本体取り付けベルト部分については
マチが狭くミシンが届かない為、ビスにて固定しています。
最終的な可否は現物判断になると思います。

ここ数年、冬場以外はリュック生活を送っています。
両手があくのでいいのです。
使っているのは15年くらい前に購入した吉田鞄ですが
やはり私の職業柄、知人にそれ作ったの?といわれる事があります。

知人に気まずい思いをさせない為にも、
リュックを作ろうかな…と思う今日この頃…。

ampersandand at 19:13│ 鞄と小物修理