2020年06月29日
牛1頭から鞄を1つ作るの巻。 コピー編
今回は合皮の鞄を革で作り治すというお題になります。
作り治す、とはですが外装が合皮で劣化している鞄のその外装を全く同じ
デザインで革で作り治す、というかコピーするといったほうが適している
かもしれません。
使い勝手が良く似たような鞄を探したが見つからないので革で作れないかと。
本体の胴部分が合皮で劣化しているのでその部分だけ革で作り直して
持ち手とか他の革のパーツと生地でできた内装は流用で構いませんと。
BEFORE
本体の部分に合皮素材が使われています。
劣化して表面の塗膜が剥離してきていますし、角部分などは擦れて
下地の生地が露出してきています。
合皮というのは使っても使わなくても必ず劣化していきます。
製造から2〜3年で劣化すると言われています。
製造というのは鞄を製造というのではなく、その素材が作られてからなので
鞄になるまで1年経過していれば消費期限は残り〜2年ということになります。
合皮の構造としてはガーゼや不織布のような生地の表面に革の色をした
サランラップが乗っていると考えていただくと分かりやすいかと思います。
劣化してくるとそのサランラップが剥がれてくるという感じです。
また水分を含むとシールが剥がれるようにサランラップがふやかされて
剥離や水ぶくれのように浮いてもきます。
底面も接地部分が擦れて剥離してきています。中央部分に底鋲がないので
荷物が入れば垂れ下がりこれでは構造的にも擦れてしまいますね。
持ち手や根革やエンドパーツはレザーが使われているので流用します。
今回製作する部分は合皮素材が使われているピンク色の部分になります。
金具を連結する根革部分は革でしたが華奢でしたので再製作します。
ファスナーエンドパーツを側面に固定するこのパーツは、
一度でぐるっと縫製できるのですが、わざわざ二回に分けて縫製しています。
鍵穴が空いている手前の部分と奥の部分では翻るところで縫い繋げています。
ミシンの縫い目というのは裏表がありまして、表の縫い目が綺麗なのですが
このパーツを一度でぐるっと縫製してしまうと、奥の部分に見える縫い目は
裏面が見えるようになります。ですので縫い目が隠れる翻る部分で一度縫い留め、
そこからひっくり返して縫製しています。
私もこういうのが気になるタチなので設計者の気持ちが分かります。
ただ消費者の方にはほとんど気づかれない部分になるのですが。
このような見え方になってしまう場合も気にせず縫製してしまうメーカーも
かなりありますし、というかこういったところを気にするのになぜ胴体部分に
合皮を使いますかね?という気もしますが・・・。
ファスナー両側のダブルステッチのパイピング部分も革が使用されていますが
作業の段取り的に交換したほうが綺麗に仕上がるのでこの部分も再製作です。
今回使用する革がこちら。
キップでスムースとシュリンク両方の表情があるタンニン鞣しの黒革になります。
キップとは生後1年以内の子牛の革、なのであまり大きくありません。
ステアなど生後2年を経過した成牛の革だと畳2畳ぐらいの大きさなので
通常は半裁といって背中で半分にされていますが、キップの場合は
丸革(一頭)になります。
背中にコブがあるので広げるとその部分が丸く穴が空きます。
載っている定規は1メートル定規なので大きさがなんとなく伝わるかと思います。
全面が使用できるわけではなくて赤線の枠内が概ね使用できる範囲です。
周囲の部分は脇腹や足の方なので繊維が荒く表面も荒れているので
使用する場面が限られます。
奥側の矢印部分のピヨっと出ている部分が足の部分というのが分かります。
奥が首側で手前がお尻側です。
で赤い枠内でも無傷というわけではありません。
人間も生きていれば転んだり引っ掻いたり蚊に吸われて掻いた跡が
皮膚表面に残っていると思いますが、牛も虫刺されや柵に当たったり
隣の牛にぶつけられたりした傷がありますが、これは生きていた証である
「ナチュラルマーク」とも呼ばれたりもする様です。
生きていた証しではあるのですが、鞄にマークだらけでは困るのでその部分を
マーキングしておいて裁断するときに拾わないようにします。
そういう部分が点々とあるので鞄などの大きいパーツを
型入れするときは難しいです。
今回の鞄は、底面まで繋がっていますがパーツはセンターで縫い割られているので
胴体部分は同じサイズで4パーツ採る必要があります。
載っている型紙が1パーツサイズ。これを4個採ります。
面積に余裕があるので簡単に取れそうですが、実はギリギリなのです。
4パーツカットした跡がこちら。
とても無駄な採り方をしているように見えますがこれ以外には
配置できないという状態なのです。
というのは、先ほどの「ナチュラルマーク」が所々にあるのでその部分を避けつつ
配置するとこのような状況になってしまいます。
右下部分の斜めの配置なんか絶妙なんです。
角度をずらすと傷跡があるのでそれを回避しつつという感じです。
残った中央部分などはファスナー両側のパイピングに使用したり、
内装に大きめのポケットを追加ということなのでそれに利用したりします。
靴を作るときは一つ一つのパーツが小さいのでこのような型入れ作業に
時間はあまり費やしませんが、今回は時間がかかりましたね、失敗すると
もう一頭牛を連れて来なければなりませんから。
話は前後しますが分解し内装を外したところ。
分解するとこの鞄はどの程度しっかり作られているのか分かります。
見えない部分ですので手を抜いても消費者には分かりませんので。
この鞄は先ほどのパーツの縫製具合を見ればしっかり作っているだろうと
思いましたが、やはりちゃんと負荷がかかりそうな部分は補強していますし
荷物が入った時には鞄全体で重さを分散できるような工夫もされています。
ここでもやはりなぜ合皮?という感じなのですが。
長く使えるように作られているのに長く使えない合皮素材を使うって・・・。
内装には忘れないうちにご希望の大きめのポケットを取り付けておきます。
生地がグレーっぽい黒色のなのでポケットだけ違う色の生地もおかしいので
余っている革でポケットを誂えます。
本体を組み立てていきます。
胴体側の付け根のパーツは流用になります。
ファスナー取り付け部分のダブルステッチは、一列は縁取りの縫製になります。
二列目でファスナーと内装を縫製することになります。
外装にある外ポケットは内装を取り付ける前に構築しておかないと
縫製できなくなりますので忘れずに。
ここの縫い目は他の縫い目と違って黒色です、危うくベージュでいきそうに。
持ち手も平たい状態で取り付けます。
いつもの修理ではすでに鞄になっている状態で取り付けているので
やり易いですね。金具を連結する革が鞄の大きさに比べると貧弱でしたので
革の厚みを増して芯材を巻き込んだもので取り付けてみたらミシンでうまく
縫製できない事になってしまったので手縫いで四箇所
縫い留める事になりました。
広げると90cmぐらいの幅になるので重いし縫製するのも大変です。
この鞄だと恐らく平ミシンで全て縫製できると思いますが所有している
工業用のミシンは全て腕ミシンなので、縫製するものが大きくなると
支える台がないので鞄を左手で持ち上げながら縫製するので大変です。
膝も使いつつ縫い進めるという感じです。
工業用の平ミシンを導入しようとこれまでに何度か思いましたが、
すでにミシンが二階の作業場に大小7台設置しているので手狭で
置き場所がありません。
まぁ無い物ねだりでもあるので、無いなら無いで工夫すればいいだけです。
中表にして左右と底のマチを縫い割ります。
これで胴体が袋状になります。
これを丸まった靴下をひっくり返すように内側を表になるように
くるりんぱっします。
ファスナーは痛んではいなかったのですがあとあと壊れて交換となると
二度手間なので新しいファスナーに交換しておきます。
スライダーを入れてみて問題なく開閉できることを確認し
二列目のステッチを行います。
ファスナーエンド部分のパーツに本体を畳んで挟み込むので
革が二枚に生地も二枚、計4枚が重なるので厚みがかなりあります。
ミシンで縫製すると表面の縫い穴は元の穴を拾って針を落とせるのですが
厚みがあると針が貫通して出てくる裏面の縫い穴は元の穴から
ずれてしまいがちです。
今回も位置を確認したところかなりずれてしまうので、
手縫いにて表と裏の穴を探りながら縫製する事になりました。
でようやく完成となります。
AFTER
完成!といってもデザインは全く同じなので映えはしないのですが。
底鋲は新しい鋲に交換し中央にも追加。四隅の鋲も1.5cm
外側に鋲をずらしました。
底鋲が内側気味に付いている鞄が多いのですが、それですと角が
垂れ下がりがちですので、角に位置どりさせた方が良いのではないかと考えます。
底板も、もともと一枚入っていましたが小さかったので、底面ぴったりの底板を
作成し入れてあります。そうする事で四隅の革の垂れ下がりを軽減し、
中央部分も追加した底鋲で支えて垂れ下がらないので、底面の革が地面と擦れず
痛みにくいようにしてあります。
革で製作すると一つの鞄を作るのに牛一頭を使うとなると
その鞄の値段はそれなりに高くなってしまいます。
合皮であればロールの壁紙のように端から端まで均一の素材ですので
無駄なくパーツを裁断することができますが革ではそうはいきません。
今回一頭から胴体のパーツは4パーツしか採れませんでしたが、
例えばその牛がナチュラルマークも一切無く、端まで均一の質であれば
面積的には6〜7パーツは採れたと思います。
革製品というのは実際に製品で使われないそういった面積の製造コストも
価格に含まれてしまうので必然的に販売価格は高くなってしまいます。
今回の製作では残った革は他の小物の修理でも無駄なく使いますので、
それを加味しての製作費用にはなっておりますが、
それでもそれなりにはしてしまいます。
それでは皆さん、合皮製品(または一部使われている製品)を購入する際には
くれぐれも消費期限は3年、ということをお忘れなきよう・・・。
作り治す、とはですが外装が合皮で劣化している鞄のその外装を全く同じ
デザインで革で作り治す、というかコピーするといったほうが適している
かもしれません。
使い勝手が良く似たような鞄を探したが見つからないので革で作れないかと。
本体の胴部分が合皮で劣化しているのでその部分だけ革で作り直して
持ち手とか他の革のパーツと生地でできた内装は流用で構いませんと。
BEFORE
本体の部分に合皮素材が使われています。
劣化して表面の塗膜が剥離してきていますし、角部分などは擦れて
下地の生地が露出してきています。
合皮というのは使っても使わなくても必ず劣化していきます。
製造から2〜3年で劣化すると言われています。
製造というのは鞄を製造というのではなく、その素材が作られてからなので
鞄になるまで1年経過していれば消費期限は残り〜2年ということになります。
合皮の構造としてはガーゼや不織布のような生地の表面に革の色をした
サランラップが乗っていると考えていただくと分かりやすいかと思います。
劣化してくるとそのサランラップが剥がれてくるという感じです。
また水分を含むとシールが剥がれるようにサランラップがふやかされて
剥離や水ぶくれのように浮いてもきます。
底面も接地部分が擦れて剥離してきています。中央部分に底鋲がないので
荷物が入れば垂れ下がりこれでは構造的にも擦れてしまいますね。
持ち手や根革やエンドパーツはレザーが使われているので流用します。
今回製作する部分は合皮素材が使われているピンク色の部分になります。
金具を連結する根革部分は革でしたが華奢でしたので再製作します。
ファスナーエンドパーツを側面に固定するこのパーツは、
一度でぐるっと縫製できるのですが、わざわざ二回に分けて縫製しています。
鍵穴が空いている手前の部分と奥の部分では翻るところで縫い繋げています。
ミシンの縫い目というのは裏表がありまして、表の縫い目が綺麗なのですが
このパーツを一度でぐるっと縫製してしまうと、奥の部分に見える縫い目は
裏面が見えるようになります。ですので縫い目が隠れる翻る部分で一度縫い留め、
そこからひっくり返して縫製しています。
私もこういうのが気になるタチなので設計者の気持ちが分かります。
ただ消費者の方にはほとんど気づかれない部分になるのですが。
このような見え方になってしまう場合も気にせず縫製してしまうメーカーも
かなりありますし、というかこういったところを気にするのになぜ胴体部分に
合皮を使いますかね?という気もしますが・・・。
ファスナー両側のダブルステッチのパイピング部分も革が使用されていますが
作業の段取り的に交換したほうが綺麗に仕上がるのでこの部分も再製作です。
今回使用する革がこちら。
キップでスムースとシュリンク両方の表情があるタンニン鞣しの黒革になります。
キップとは生後1年以内の子牛の革、なのであまり大きくありません。
ステアなど生後2年を経過した成牛の革だと畳2畳ぐらいの大きさなので
通常は半裁といって背中で半分にされていますが、キップの場合は
丸革(一頭)になります。
背中にコブがあるので広げるとその部分が丸く穴が空きます。
載っている定規は1メートル定規なので大きさがなんとなく伝わるかと思います。
全面が使用できるわけではなくて赤線の枠内が概ね使用できる範囲です。
周囲の部分は脇腹や足の方なので繊維が荒く表面も荒れているので
使用する場面が限られます。
奥側の矢印部分のピヨっと出ている部分が足の部分というのが分かります。
奥が首側で手前がお尻側です。
で赤い枠内でも無傷というわけではありません。
人間も生きていれば転んだり引っ掻いたり蚊に吸われて掻いた跡が
皮膚表面に残っていると思いますが、牛も虫刺されや柵に当たったり
隣の牛にぶつけられたりした傷がありますが、これは生きていた証である
「ナチュラルマーク」とも呼ばれたりもする様です。
生きていた証しではあるのですが、鞄にマークだらけでは困るのでその部分を
マーキングしておいて裁断するときに拾わないようにします。
そういう部分が点々とあるので鞄などの大きいパーツを
型入れするときは難しいです。
今回の鞄は、底面まで繋がっていますがパーツはセンターで縫い割られているので
胴体部分は同じサイズで4パーツ採る必要があります。
載っている型紙が1パーツサイズ。これを4個採ります。
面積に余裕があるので簡単に取れそうですが、実はギリギリなのです。
4パーツカットした跡がこちら。
とても無駄な採り方をしているように見えますがこれ以外には
配置できないという状態なのです。
というのは、先ほどの「ナチュラルマーク」が所々にあるのでその部分を避けつつ
配置するとこのような状況になってしまいます。
右下部分の斜めの配置なんか絶妙なんです。
角度をずらすと傷跡があるのでそれを回避しつつという感じです。
残った中央部分などはファスナー両側のパイピングに使用したり、
内装に大きめのポケットを追加ということなのでそれに利用したりします。
靴を作るときは一つ一つのパーツが小さいのでこのような型入れ作業に
時間はあまり費やしませんが、今回は時間がかかりましたね、失敗すると
もう一頭牛を連れて来なければなりませんから。
話は前後しますが分解し内装を外したところ。
分解するとこの鞄はどの程度しっかり作られているのか分かります。
見えない部分ですので手を抜いても消費者には分かりませんので。
この鞄は先ほどのパーツの縫製具合を見ればしっかり作っているだろうと
思いましたが、やはりちゃんと負荷がかかりそうな部分は補強していますし
荷物が入った時には鞄全体で重さを分散できるような工夫もされています。
ここでもやはりなぜ合皮?という感じなのですが。
長く使えるように作られているのに長く使えない合皮素材を使うって・・・。
内装には忘れないうちにご希望の大きめのポケットを取り付けておきます。
生地がグレーっぽい黒色のなのでポケットだけ違う色の生地もおかしいので
余っている革でポケットを誂えます。
本体を組み立てていきます。
胴体側の付け根のパーツは流用になります。
ファスナー取り付け部分のダブルステッチは、一列は縁取りの縫製になります。
二列目でファスナーと内装を縫製することになります。
外装にある外ポケットは内装を取り付ける前に構築しておかないと
縫製できなくなりますので忘れずに。
ここの縫い目は他の縫い目と違って黒色です、危うくベージュでいきそうに。
持ち手も平たい状態で取り付けます。
いつもの修理ではすでに鞄になっている状態で取り付けているので
やり易いですね。金具を連結する革が鞄の大きさに比べると貧弱でしたので
革の厚みを増して芯材を巻き込んだもので取り付けてみたらミシンでうまく
縫製できない事になってしまったので手縫いで四箇所
縫い留める事になりました。
広げると90cmぐらいの幅になるので重いし縫製するのも大変です。
この鞄だと恐らく平ミシンで全て縫製できると思いますが所有している
工業用のミシンは全て腕ミシンなので、縫製するものが大きくなると
支える台がないので鞄を左手で持ち上げながら縫製するので大変です。
膝も使いつつ縫い進めるという感じです。
工業用の平ミシンを導入しようとこれまでに何度か思いましたが、
すでにミシンが二階の作業場に大小7台設置しているので手狭で
置き場所がありません。
まぁ無い物ねだりでもあるので、無いなら無いで工夫すればいいだけです。
中表にして左右と底のマチを縫い割ります。
これで胴体が袋状になります。
これを丸まった靴下をひっくり返すように内側を表になるように
くるりんぱっします。
ファスナーは痛んではいなかったのですがあとあと壊れて交換となると
二度手間なので新しいファスナーに交換しておきます。
スライダーを入れてみて問題なく開閉できることを確認し
二列目のステッチを行います。
ファスナーエンド部分のパーツに本体を畳んで挟み込むので
革が二枚に生地も二枚、計4枚が重なるので厚みがかなりあります。
ミシンで縫製すると表面の縫い穴は元の穴を拾って針を落とせるのですが
厚みがあると針が貫通して出てくる裏面の縫い穴は元の穴から
ずれてしまいがちです。
今回も位置を確認したところかなりずれてしまうので、
手縫いにて表と裏の穴を探りながら縫製する事になりました。
でようやく完成となります。
AFTER
完成!といってもデザインは全く同じなので映えはしないのですが。
底鋲は新しい鋲に交換し中央にも追加。四隅の鋲も1.5cm
外側に鋲をずらしました。
底鋲が内側気味に付いている鞄が多いのですが、それですと角が
垂れ下がりがちですので、角に位置どりさせた方が良いのではないかと考えます。
底板も、もともと一枚入っていましたが小さかったので、底面ぴったりの底板を
作成し入れてあります。そうする事で四隅の革の垂れ下がりを軽減し、
中央部分も追加した底鋲で支えて垂れ下がらないので、底面の革が地面と擦れず
痛みにくいようにしてあります。
革で製作すると一つの鞄を作るのに牛一頭を使うとなると
その鞄の値段はそれなりに高くなってしまいます。
合皮であればロールの壁紙のように端から端まで均一の素材ですので
無駄なくパーツを裁断することができますが革ではそうはいきません。
今回一頭から胴体のパーツは4パーツしか採れませんでしたが、
例えばその牛がナチュラルマークも一切無く、端まで均一の質であれば
面積的には6〜7パーツは採れたと思います。
革製品というのは実際に製品で使われないそういった面積の製造コストも
価格に含まれてしまうので必然的に販売価格は高くなってしまいます。
今回の製作では残った革は他の小物の修理でも無駄なく使いますので、
それを加味しての製作費用にはなっておりますが、
それでもそれなりにはしてしまいます。
それでは皆さん、合皮製品(または一部使われている製品)を購入する際には
くれぐれも消費期限は3年、ということをお忘れなきよう・・・。
ampersandand at 20:30│
│鞄と小物修理