ドライビングシューズ
2019年11月12日
何度もお伝えしておりますが、ドライビングシューズで路上を歩いてはいけないと思っています。
ドライビングシューズは運転用なので路上を歩くには適していません。
アクセルやブレーキ操作がし易いようにソールは屈曲し易い構造に
なっているので履き易いという事もあり歩いてしまう訳なのですが。
メーカーもその構造で歩けばどうなるかは分かっているのでしょうが…。
そもそも運転に適したソールの構造をしているので、
言い換えれば路上を歩くことは考えていないので
それを街歩きようにそのまま仕様を踏襲してしまえば
おのずとつま先に穴が開いてしまう訳です。
車の中ではつまはアスファルトに擦り付けないですから無防備な状態な訳です。
擦らないのでつま先先端までにはそもそもラバーソールがありませんし
靴底も通常の靴と違い中底もないのでぺこぺこしています。
ですので歩行により足のお肉が横に膨張すると革も横に膨らみます。
結果、サイド部分もラバーソールがないのでぺこぺこした
靴底は地面に擦れてしまう訳です(ですので側面に穴が開いてしまう方もいます)
次にかかともですが、ペダル操作はつま先が上がってかかと後方は床に
つくようなポジションになるのでドライビングシューズのかかと部分は
かかと後方に競り上がってラバーが敷設されています。
よく尋ねられるのですが、
「かかとの外側ばかり摩耗している私は足癖が悪いのでしょうか?」と。
普通に歩かれていれば足のローリング運動により必ず
かかと後方部分が摩耗し易くなります。
逆にかかと内側が摩耗していると、歩行の際に足が内反しているので
注意されたほうが宜しいかと思います。
かかと外側が摩耗するのにドライビングシューズには
その部分にラバーがありませんのでおのずと本体の革が擦れてしまいます。
よってつま先もかかとも路上を歩行するには適していないということが
お分かり頂けたかと思います。
ですのでドライビングシューズの補修のご相談の際には
修理しても構造自体に問題があるのでまた同様に痛んでしまいますから
補修はお勧めしませんよ、とまずはお伝えしております。
ソールを交換すれば?ということも可能な場合もありますが、
ドライビングシューズのソールは特殊でして、凹凸のあるラバーは
本体に同様に穴をあけられた部分に内側から嵌め込まれている形状に
なっています。
ですので交換というのではなく、凸部分を平らに削り落とした状態で
新たなソールを取り付ける方法になります。
そうなるとそもそもこの靴が履き易い!という靴底の屈曲性が
少なからずは損なわれてしまいますので、それはありなのか、無しなのか…
ということになります。
そしてかかと部分に競り上がっているラバーをどのように
処理するかも問題ですね。
今回は補修の際のデメリットもご案内致しましたが、補修でお願いしますと。
ご依頼されましたら出来る限りの事はさせて頂きますが…。
まずはぱっくりと開いたつま先部分を縫合。
糸を引き過ぎるとつま先が潰れてしまうので裂け目が閉じる程度に。
このままでは見た目も悪いですし、そもそもまた地面に擦れてしまいます。
つま先部分の摩耗した凸ラバーを三つ削り落とします。
次にモカの縫い目部分から縫合した部分とその他擦れている範囲を
同系色の革で覆い隠します。
そして本体のモカ縫い部分の縫い穴を利用して同様に縫合していきます。
底面に巻込んだ革を抑えるように、先程削り取った凸3つ部分に
新たなラバーを取り付けますが、この時に地面に擦れてしまう範囲まで、
つま先側までラバーソールを延長し取り付けます。
元の形状が形状だけにあまりしっくりした感じにはならないのですが
見えない部分ですし強度優先での補修となります。
もう少し厚いラバーを取り付けたいのですが他の面とのレベルを揃えないと
つまずいてしまうのでしょうがないですね。
かかと部分もラバーで嵩上げして本体が擦れないように補修しておきます。
以上な感じの補修となります。
私としては今現在、出来うる限りの補修を致しましたので、
あとは日々、アスファルトと靴の距離を常に意識して履いて頂ければと思う
今日この頃…。
アクセルやブレーキ操作がし易いようにソールは屈曲し易い構造に
なっているので履き易いという事もあり歩いてしまう訳なのですが。
メーカーもその構造で歩けばどうなるかは分かっているのでしょうが…。
そもそも運転に適したソールの構造をしているので、
言い換えれば路上を歩くことは考えていないので
それを街歩きようにそのまま仕様を踏襲してしまえば
おのずとつま先に穴が開いてしまう訳です。
車の中ではつまはアスファルトに擦り付けないですから無防備な状態な訳です。
擦らないのでつま先先端までにはそもそもラバーソールがありませんし
靴底も通常の靴と違い中底もないのでぺこぺこしています。
ですので歩行により足のお肉が横に膨張すると革も横に膨らみます。
結果、サイド部分もラバーソールがないのでぺこぺこした
靴底は地面に擦れてしまう訳です(ですので側面に穴が開いてしまう方もいます)
次にかかともですが、ペダル操作はつま先が上がってかかと後方は床に
つくようなポジションになるのでドライビングシューズのかかと部分は
かかと後方に競り上がってラバーが敷設されています。
よく尋ねられるのですが、
「かかとの外側ばかり摩耗している私は足癖が悪いのでしょうか?」と。
普通に歩かれていれば足のローリング運動により必ず
かかと後方部分が摩耗し易くなります。
逆にかかと内側が摩耗していると、歩行の際に足が内反しているので
注意されたほうが宜しいかと思います。
かかと外側が摩耗するのにドライビングシューズには
その部分にラバーがありませんのでおのずと本体の革が擦れてしまいます。
よってつま先もかかとも路上を歩行するには適していないということが
お分かり頂けたかと思います。
ですのでドライビングシューズの補修のご相談の際には
修理しても構造自体に問題があるのでまた同様に痛んでしまいますから
補修はお勧めしませんよ、とまずはお伝えしております。
ソールを交換すれば?ということも可能な場合もありますが、
ドライビングシューズのソールは特殊でして、凹凸のあるラバーは
本体に同様に穴をあけられた部分に内側から嵌め込まれている形状に
なっています。
ですので交換というのではなく、凸部分を平らに削り落とした状態で
新たなソールを取り付ける方法になります。
そうなるとそもそもこの靴が履き易い!という靴底の屈曲性が
少なからずは損なわれてしまいますので、それはありなのか、無しなのか…
ということになります。
そしてかかと部分に競り上がっているラバーをどのように
処理するかも問題ですね。
今回は補修の際のデメリットもご案内致しましたが、補修でお願いしますと。
ご依頼されましたら出来る限りの事はさせて頂きますが…。
まずはぱっくりと開いたつま先部分を縫合。
糸を引き過ぎるとつま先が潰れてしまうので裂け目が閉じる程度に。
このままでは見た目も悪いですし、そもそもまた地面に擦れてしまいます。
つま先部分の摩耗した凸ラバーを三つ削り落とします。
次にモカの縫い目部分から縫合した部分とその他擦れている範囲を
同系色の革で覆い隠します。
そして本体のモカ縫い部分の縫い穴を利用して同様に縫合していきます。
底面に巻込んだ革を抑えるように、先程削り取った凸3つ部分に
新たなラバーを取り付けますが、この時に地面に擦れてしまう範囲まで、
つま先側までラバーソールを延長し取り付けます。
元の形状が形状だけにあまりしっくりした感じにはならないのですが
見えない部分ですし強度優先での補修となります。
もう少し厚いラバーを取り付けたいのですが他の面とのレベルを揃えないと
つまずいてしまうのでしょうがないですね。
かかと部分もラバーで嵩上げして本体が擦れないように補修しておきます。
以上な感じの補修となります。
私としては今現在、出来うる限りの補修を致しましたので、
あとは日々、アスファルトと靴の距離を常に意識して履いて頂ければと思う
今日この頃…。
ampersandand at 19:00|Permalink│