評判悪い

2019年07月21日

現行モデルのTUMIの持ち手の評判がいまいちらしい。 旧モデルへ仕様変更するぞ篇

ぞくぞくと集まる現行モデルのTUMI、TUMI、TUMI…
持ち手の状態は新品同様のものから原型をとどめないものまで
すべて持ち手の交換でやってきています。
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TUMIのホームページを見てみると、ブリーフのカテゴリーも持ち手は
ほぼこのパターンの持ち手になっています。
お客様曰く、「改悪ですね…」と。

この持ち手、なにがそんなに評判が悪いのか…
それは今までのナイロンベルトに革を巻いている仕様ではなく
芯材にスポンジを用いた仕様にしてしまっている事でしょう。

これが一般的なトートバックであればそんなに問題にはならないのでしょうが
TUMIの鞄は鞄自体がなんでそんなに重いの?なにか荷物を出し忘れていない?
と思いたくなる程重いのです、ナイロンなのに。
(コンパクトタイプはそんなに重くないのですが)

その重い鞄にパソコンや書類やらがわんさか収納された場合には
相当な重量になります。
小学生のランドセルが重い問題に匹敵します。
課長、荷物置いてっていいですか状態です。

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そんな重い鞄の持ち手の芯材がスポンジというのはいただけないですね。
メーカーであればその結果がどうなるかは重々承知のはずなんでしょうけど…。
これは悪く考えれば早めに痛むようにして買い替えさせよう作戦では…
とも勘ぐりたくもなります事案です。

余談ですが今はなきYAKUMOという国産の工業用ミシンメーカーが
あったのですが、ミシンが壊れないので買い替えが起こらずに
結果、会社が潰れてしまったという噂を耳にした事があります。
(JUKI社に買収されたようですが)

わたしも上下ミシンの古いYAKUMOを一台所有していますが、
(中古で購入したので定かではありませんが40年以上前のミシン)
壊れないのは消費者にすればとてもありがたいのですが、
メーカーとしてはそれでは厳しいのでしょう。

ちなみに工業ミシンなので家電のように毎年新機能が付いてバージョンアップ
なんていうのはないので、一度購入し酷く壊れなければ(まず壊れない)
余裕で数十年使えてしまうのです。
使わずに押し入れに眠っているSINGER社の八方ミシンは
100年くらい前のものですが、メンテすれば今でも使えますし。

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スポンジ芯ですと柔らかいので画像のように持ち方によっては外側の持ち手が
ひねられて伸ばされ左右で太さが違ってしまう程、変形してしまう始末です。
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そこでそんな改悪されてしまった持ち手の仕様を旧モデル仕様へと
仕様変更するのが今回のお題となります。

旧モデルはナイロンベルトに革が巻かれた仕様になります。
付根の革の形状がラウンドだったり三角だったりといくつかありますが
TUMIと云えば三角モデルが定番なので仕様変更モデルは
三角デザインにしています。

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旧モデルの革の交換補修の際は、鞄に持ち手がくっ付いている状態で革の部分を
交換してミシンを掛けるので、鞄の重さがしんどいですが
今回は持ち手は別で製作して本体に後で組み込む事が出来ますので多少は楽です。
最終的には鞄に組んで縫製するのですが。
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ナイロンベルトと革の間にも補強で芯材を挟み込んで耐久性を保たせてあります。
革はタンニン鞣しを使用していますので使い込む程にエイジングする次第です。

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AFTER
もともと持ち手が組まれていたカン(連結パーツ)にナイロンベルトを
通して縫製してあります。
カンに通す部分のナイロンは二重に重ねて重い重量に
耐えられるように工夫しています。
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カンに通す持ち手の仕様としては下の画像のTUMIモデルと同じになります。
すでに持ち手の仕様の一つとして存在するTUMIのモデルと同じになるので
交換した感はなく、そういうモデルもあるんだろうな的な仕上がりです。
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比べて頂いてもオリジナルと遜色ない仕上がりになっているかと思います。
それもそのはず、革の形状や設定も旧モデルを型採りして製作していますので
同じになります。(画像のモデルも革の部分は交換致しました)
持ち手の長さは、35cmや40cmなどモデルによりまちまちですので
それぞれに合わせて製作致します。
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TUMIのナイロンは防弾チョッキにも使われているという素材なので
一般的なナイロン素材に比べるとかなり丈夫なので、持ち手だけ
補修してしまえば安心して長く使い続けられると思います。

革の部分は定期的にレザーローションなどで汚れを落として
保湿を行なって頂ければ、擦り切れや色褪せなどの予防にもなりますので
適時行なって頂ければと思います。
革は痛んでからお手入れしても原状回復は難しいので、肝心なのは使い始めから
定期的にお手入れする事が重要となります。

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