靴づくり

2020年04月08日

ボタンブーツが出来るまで… パターン確認篇。

前回のサイズ確認で甲の部分が緩いので筒の部分の立ち上がりで
調整するということでパターンを調整して試作して履いてみて頂くと…
立ち上がりの位置が誤ってしまったようで…
前側がユルユルじゃぁないですか…。
190801002
ボタンブーツのオーダーに際してご希望としてはアンティークの
ボタンブーツのように筒部分は脚にぴたっと足袋の様にフィットした感じで
内側にはファスナー仕様というお題になっています。

まず脚にぴたっとフィットした、というのはなかなか難題で
しかもボタンブーツ…。

通常のブーツであればぐるっと革が一周しているので採寸した
寸法で塩梅を調節すればいいと思うのですが、ボタンブーツですと
ボタンを留める部分でパーツが載り合うのでその距離の調整分と
ボタンで固定するのでその分のボタンの足の遊び寸法などなど…
解決しなければならない部分が多過ぎますね。

で二回目のパターン確認。
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なぜだかどうしてぴったり…。
これは私の腕というよりはたまたまなんですね、完全に。
私としてはもう一回作って合うだろうなと思っていたので。
といってもこれを作る前には3回ほど作り直してシルエットを
調整してはいるのですが…。

逆にジャストサイズ過ぎて、内側のファスナーにテンションが
掛かり過ぎてしまいそうでちょっと不安でしたので少し緩めませんか?
とご相談してみると、このフィット感のままがいいということでしたので
どうしようかと思案…。

パターンがこれで仮決まりしましたのであとは微調整となります。
懸念部分のジャストサイズ過ぎてファスナーにテンションが
掛かり過ぎるのでは案件ですが、これはボタン部分の固定を糸ではなく
ゴムにすることで脚に合わせて距離が伸縮してよいのではないか?

ということで三回目試作ではその仕様で履いてみて頂くと、
すべてのボタンの固定をゴムにした事で、甲部分の押さえ付けが弱く
なってしまったということで、上から三個分のボタンのみを
ゴム固定にすれば脚(ふくらはぎ)に合わせてアジャストされ
ファスナーへの負担が軽減されるという解決法になりました。

それとボタンホールですが一般的にはボタンホールは穴は
糸で縁を縢るのですが、それだと今回は本番の白いシボ革では穴の部分が
主張し過ぎるということで、シンプルに縁にぐるっとステッチを施すのみ
ということになりました。

ようやくこれで本番の製作に入ります。
次回、製甲からの完成篇になります。

ampersandand at 15:06|Permalink