ALPHA

2019年04月19日

現行モデルより旧モデルが…。 TUMI 持ち手交換 ALPHA篇

現行品のこちらのモデルは、芯材にはスポンジが使われていますので
鞄自体が重いで有名なTUMIの鞄ですと、その重さに耐えられないのか
旧モデルの持ち手よりへたりが早いようです。

こちらが現行品の持ち手
TUMI430013
同じ形状での交換ももちろん可能です。
現行モデルの交換記事はこちら
その場合は同様に芯材にスポンジを使用しておりますが、
革の強度や芯材の使い方などでなるべくオリジナルよりは強度があがるように
製作しておりますが…どうでしょうか。

旧モデルのようにナイロンに革を巻いた方がやはり強度や革の伸び難さでは
軍配があがると思います。
また現行モデル形状での製作費用は結構掛かります、手間が掛かりますので。

今回は現行モデルから旧モデルへ仕様変更のご案内になります。
こんな感じで現行モデルはスポンジが芯材となっていて
スポンジを革で巻いています。
TUMI430012
スポンジ自体も伸びますし、革も延びるのでへたり易いのかもしれません。
また柔らかい分、持った時にスポンジが潰れて巻いている革にたるみが生じ
そのたるみの皺が徐々に手で擦れる要因となっている可能性があります。

このモデルは、本体付属の金具に持ち手が直に取り付けられていますので
持ち手をそっくり交換になります。
TUMI430025
まずは持ち手部分の製作。
旧モデル同様にナイロンのベルトに革を巻いて縫製します。

製作に使用している革は、タンニン鞣しのオイルレザーを使用しております。
持ち込まれるTUMI修理品で多くみられる乾燥による擦り切れには
オイルレザーが擦り切れ予防に効果的かと思います。
革の質もオリジナルよりよいのではないかと思います。
TUMI430011
持ち手の長さはそれぞれ依頼品と同じ設定で製作致します。
現行品はロング、ミドル、ショートと3タイプ長さがあるようです。

当初、ミドルの長さはもともとショートが伸びたものか?
と思っていたのですが、それにしては伸び過ぎだなというのと
TUMI現行品の修理数が増えるにつれて、現行品の持ち手の長さのビックデータが
収集された結果、3タイプ長さがあるのでは?という見解に落ち着いています。

巻革の形状は旧モデルのTUMIのオリジナルで使用されているものから
型採りしておりますので雰囲気は合っていると思います。

AFTER
現行品から旧モデル(三角タイプ)へ仕様変更事例
どうでしょうか、旧モデル正規品と比べ遜色がないかと思います。
画像の持ち手は一番短いショートタイプになります。
TUMI430008
TUMI430010

こんな感じで仕様変更されても、オリジナル同様の持ち手に
変更されますので違和感が無く仕上ります。
現行品を使われていて、痛みが早いなと思われる方は
旧モデルへの仕様変更がお勧めであります。

TUMI補修費用などはこちら
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