LONGCHAMP

2019年04月19日

ロンシャン プリアージュの持ち手を交換するしかない件

前回の記事では持ち手を交換せず、短く加工するという
ご案内でしたが、今回は交換するしか方法がない案件となります。
はずれを引いてしまったようです。

ロンシャン430045ロンシャン430044
ロンシャン・プリアージュのネオになります。
付根部分で革が裂けてきています。

常々ロンシャンをみていますと、よくこの部分が裂けないものだなと
思っていましたが、角の補修で日々と届くプリアージュを
みていますが、案外どれも裂けていないのです。
裂けてはいませんが革がかなり伸びているものは多数ありますが。

しかし今回ははずれを引いてしまったようです。
革は天然素材ですので、個体差がありなかには繊維の密度が荒く
引っ張られると裂けてしまい易いものも。
今回のプリアージュも繊維が荒くもろい状態でした。
型押しの柄に合わせて簡単に千切れてきてしまいます。

ロンシャン430018
オロビアンコ100ロンシャン430019
通常はこの部分は裏革を宛てて二重にして強度を出しておいた方が
無難なのですが、その分手間は掛かってしまいます。
使用されている革の厚みは2.0mm弱ありますので、一枚革の仕様としては
ぎりぎりな設定の範囲かと思います。

プリアージュの革は表面に型押しされていて硬さがあるので
スムースの革よりは伸び難い感じではあります。
ただ、今回の品のようにはずれを引いてしまうと、やはりその部分の
強度不足は否めません。

プリアージュはナイロン生地に裏面をコーティングし生地に
張りを出しているので実質薄手のナイロン一枚です。
ナイロン生地に直接革の持ち手を縫い付けています。
ですので荷物をたくさん入れて使われていたりすると
付根部分の縫製がナイロン生地に食い込み裂け始めている事例もあります。
ホックボタンの内側は樹脂のリングで食い込まないように
ちゃんと補強されているんですがね。

ロンシャン430021
新たに持ち手を製作し取り付ける場合は、元の縫い目の位置に
マチ針で角々を合わせて縫製致しますが、それでも1.0mm2.0mmは
元の縫い穴には入らないところがあります。

その場合、逆に元の縫い穴の近くを縫製する事がかえって強度を
弱まらせてしまう場合があります。
古い縫い穴が近いと、負荷が掛かった際に生地がぐっと引っ張られ
その穴と縫い穴が繋がってしまう恐れがあります。
ロンシャン430020
画像でもお分かりのように、縫い目というか切り取り線というか
言い方次第だと思います。点々と半券の切り取り線のように穴が開いています。
革であれば厚みもありますし、強度もあるのでそこまで
気にする事もないのですが。

心配し過ぎなのかもしれませんが、ただ、
「持ち手を交換してからナイロン生地が裂けてきました…」
なんていうお便りが届くのが怖いのです。

かといって持ち手を製作して、尚かつ付根四箇所を補強するとなると
費用も余計に高くなってしまうのですが…。
そして今回は色がグリーン、グリーンなんてあたっけでしたが
唯一在庫していたグリーンがなんともぴったり。

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付根の裏は二重に革で補強しておきます。→これがあとで問題に…。
付根の形状、幅などはオリジナル通りに型採りして裁断。
元の縫い穴の角々をマチ針で穴同士を合わせて位置決めし縫製していきますが、
ここで問題が。

付根部分を二重に補強した為に、二つ折りのハンドルから付根部分の
フラットな部分に移行する膨らみの反発が強く、ぴたっと本体に
接地してくれない…。

ちなみにオリジナルの付根部分も一見同じように見えますが個体差が合って
付根部分の横幅が微妙に違っています。
おそらく縫製するロンシャンの職人さんの押さえつけ具合なんだと思います。
もしくはコンピューター制御で自動で縫製しているのならば誤差が凄いですが。

鞄のサイズによってはXL?だったかは持ち手の幅は、
強度的にもともと太く設定してあるようですが。

本体に縫い穴が開いているのでそれより幅が狭く取り付けてしまうと
縫い穴が見えてしまうので、なんとしても元の位置にセットせねばなりません。
指で押さえつけながら一箇所一箇所なんとか縫製することができました。

AFTER
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ただ、やはり革の反発(膨らもうとする力)が強いので付根部分の真横に
縫製する縫い目が多少湾曲してしまっています。

色はオリジナルとかなり近いのですが、表面の型押しの柄はありません。
今回のオリジナルの型押しは角シボという柄になっていますが、
他にもプリアージュの場合は数種類の型押しがモデルにより
使い分けられているようです。

ロンシャンのオリジナルの型押し革の場合ですと同じ柄の革はありません。
ですので交換、補強の場合は一般的なシュリンク柄のシボ柄になります、
または今回のようにスムース革。
ロンシャン430024ロンシャン430026
持ち手付根の内側も革で四箇所とも補強してあります。
やはり補強しないとナイロン生地が心配ですので。
190419
持ち手製作2本、付根4箇所2重補強、付根内側4箇所補強と
オリジナルは単純に二つ折りして本体に縫製しているだけですが
再制作の場合は以上のような作業が追加されてしまいますので
必然的に持ち手交換の費用はお高くなってしまいます。

前回のロングをショートにする場合でも作り替えると同様の内容ですので
手間(費用)の掛かる付根部分をいじらずに、カットして縮める方法を
ご提案させて頂きました(革も変わらないので見栄えも同じになりますし)

ただ、強度を心配し過ぎなのかもしれませんので、オリジナル通りに
二つ折りでそのまま本体に縫製しても大丈夫なのかもしれませんが。

古いプリアージュを購入して、持ち手を補強無しで交換し、
5kgの鉄アレイを入れっぱなしで吊るしておいて強度が大丈夫かどうか
実験でもしてみようかなと思う、プリアージュな今日この頃…。

補修費用などについてはHPをご覧下さい。
ロンシャンHPリンク

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ロンシャン・プリアージュの持ち手を短くする件。

ロンシャンのプリアージュ、あなたは
肩に掛ける派、それとも肘に掛ける派、どちらでしょうか。

持ち手の長さがロングとショート二種類あるのですが
購入する時にはどのように決めていらっしゃるのでしょうか。
サイズが大きいのは肩掛けにしないと地面に付いてしまうのでロングに?
とかなんでしょうか。

でも大きいサイズを肘掛けで持った時のだらっとした
ラフな感じもいいかしら…。
とか、悩みそうですね。

ロンシャン430013
今回はそれとは別のお悩みで、プレゼントされたイニシャル入りのオーダーの
プリアージュでしたが、肩を怪我されて肩掛けでは使用できなくなってしまい、
箪笥の肥やしにしておくのは忍びないという事でロングからショートに
変更できないかというご相談。

お問い合わせの感じですと、新しく作り替えがご希望と云う事でしたが、
費用や交換により再縫製するナイロン生地部分の弱さなどの懸念が
ありましたので、短く加工する方法をご提案させて頂きました。

ロンシャン430012
ロンシャン430011
測り方にもよりますが、ロングは54cmでショートが36cmぐらい。
付根部分が伸びていたりするので、その時お預かりしていたいくつかの
ショートのハンドルを計測して平均を出してみました。

中央でカットして9.0cmずつ短くします。
通常、持ち手のハンドルを中央のこの部分で繋げて
補修するというのは邪道だと思います。
というのは、この部分は手に触れる部分ですし負荷の掛かる部分ですので。

例えば平たい持ち手であれば本体付根の片側を分解してカットし、
もとの状態と同じように縫製や金具で固定する方法は可能ですが、
プリアージュの場合はエンド部分の形状問題がありますので
片側短縮方法はとれません。

またこの方法がとれるのは、プリアージュのハンドルは接着剤で
貼り合わされておらず、また芯材なども貼り込まれておらず、
一枚革を二つ折りにしているシンプルな仕様でしたので
今回の加工には向いている状態でした。

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今回の繋ぎ方は、ブランド鞄のショルダーストラップでも
ときどき使われている方法になります。

ショルダーの場合は、長い部分は1.0メートル以上革の長さが必要ですので
革によってはその長さを採れない場合があります、またコスト面などでも。
ですので、今回のように革を継いで作られているものもあります。

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繫ぎ目は縦ではなく斜めに。
縦で繋いでしまうと、ハンドルの中央は山なりになるので繋ぎ目の
一点にピンポイントで負荷が掛かってしまいます。
ですので、斜めに合わせる事で負荷の掛かる面を分散させています。

では中央で繋がなければ?という考えもありますが、
繫ぎ目は革が二重に合わさり接着され硬さが他の部分より硬くなるので、
円弧を描くハンドルの途中で繋いでしまうと、硬い部分でカクッと角が
でてしまう可能性や、逆にその結果その部分が折れて痛み易い事も
考えられますので、中央の山の頂上で連結した方がよいという判断に
なっています。

繫ぎ目は互い違いで端を斜めに漉いていますので、
合わせると同じ厚みになります。
今回は強度を踏まえて少し厚めに残し連結させています。
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通常この繋ぎ方の場合は、斜めに連結した部分は縫製しないのですが
今回は手に触れる部分ですので端の部分のめくれ予防に、
念の為、斜めに二本縫製を入れておきます。

AFTER
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斜めに縫製を入れているので繋ぎ目は分かりますが、
斜めの縫製は茶色の#30番糸で、二つ折りの部分の縫製の糸はベージュの
#8番糸で縫製し、なるべく目立たないように仕上げてあります。
ロンシャン430005ロンシャン430006
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連結部分も目立たず、繫ぎ目の強度も問題無い感じです。
持ち手の円弧も綺麗なラインになっていてカクッとした感じもありませんので
いい感じではないでしょうか。


補修費用などについてはHPをご覧下さい。
ロンシャンHPリンク


ampersandand at 11:51|Permalink

2019年01月14日

2019年もロンシャンの角は擦れるんだろうなの件

以下ブログ掲載のロンシャン修繕事例の掲載画像は古い事例になります。
現在使用している革は変更になっております。

最新の補修事例はインスタグラムをご参考にされてください。
こちらは随時最新の補修事例を掲載しております。2020.2月追記。
使用している革はシリーズにより異なりますが、
それぞれより雰囲気の似ている革を使用しております。

インスタグラムrogo

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去年はいったい、いくつのロンシャンの角擦れ補修を行なったのだろうか…
なかには旧モデルのまだファスナーが付いていないモデルもありましたし、
こんなデザインも!というシーズン限定品のようなモデルも。
バリエーション展開がごいすぅーなロンシャンです。。

今回は、2018年・ロンシャン角擦れコレクションを開催したいと思います。
ロンシャン角擦れ018
ロンシャン角擦れ022ロンシャン角擦れ021
こちら同じご依頼主さんからまとめて。
色合いが好きな組み合わせです。
現在流通しているナイロンよりおとなしめな色味で上品な感じがあります。
旧モデルのファスナー無しバージョンなのでシルエットが
現在のモデルと違っています。
ロンシャン角擦れ023
こちらはプリアージュネオの角擦れ補修と底鋲取付け。
底鋲はロンシャン以外でもお問い合わせ頂きますが、
底鋲を取り付けても底板を取り付けないと底部分は
たるんで下がってしまいますのでほとんど効果がありませんので
底鋲を取り付ける際には底板(内装部分に入れる樹脂板)も併用仕様になります。
ロンシャン角擦れ015
ロンシャン角擦れ014ロンシャン角擦れ017
底鋲も既製品なんかだと四隅に付いていますが、それですと中央が
下がってしまいますので、基本五箇所がよいと思います。
できれば7箇所くらい付けたいところですが。

四隅のビスも内側寄りに付けると、結局荷物を入れた際に
四隅が垂れ下がって擦れてしまいがちなので、端目に付けています。
といっても底鋲を付けたからといって、底面が全く擦れないというのは
難しいかと思います。
実際に大きめの底鋲が付いている紳士鞄の角でも良く擦れていますので。

特に角部分は底面で擦れるというのもありますが、持ち歩きの際に
人やもので擦れている割合も高いので角擦れは鞄の宿命とお考えください。
ロンシャン角擦れ016
こちらはルプリアージュのキュイール。
総レザー仕様となります。
このシリーズのご依頼でプリアージュシリーズの
角擦れ補修はシリーズ完全制覇となります。

ルプリアージュ・シリーズ一覧
ルプリアージュ ナイロン
ルプリアージュ ネオ
ルプリアージュ クラブ
ルプリアージュ キュイール
ルプリアージュ コレクション
ロンシャン角擦れ013
レザーモデルなので、ナイロン素材と違い本体の部分でも皺の山となる部分には
擦れて色褪せが目立ちます。

画像では色が再現できていませんが、持ち手とフラップの革の色が
ボルドーのようなダークブラウンのようなどっちつかずな色合い。
どちらの革もあるのですがどっち付かずでボルドーを使用すると
ちょっと紫過ぎる感じでダークブラウンだと黒すぎる…
なので中間をとってミディアムブラウンカラーを使用しました。

オリジナル部分のレザーが色褪せしているのもあって
なかなか同じ色合いの革をチョイスするには難しいモデルです。

こちらはいつものプリアージュのナイロンシリーズ。
小さいSモデルですとミシンが取り回しずらく、
Lサイズだと大きいので縫製の際にナイロンがダブつき厄介です。
Mサイズが一番補修し易いというこちらの事情を吐露してみたり…。
ロンシャン角擦れ010ロンシャン角擦れ011ロンシャン角擦れ012
ミシンは受付カウンター後ろに鎮座している八方ミシンを使用します。
レトロなのでオブジェだと思われている節もありますが、
現役ですし修理にはなくてはなりません。
すでに製造中止しているので貴重品です。
ロンシャン角擦れ009
ロンシャン角擦れ007
去年はロンシャンのご依頼が急増したので、抜き型を作成しました。
抜き型があるので角パーツの作成が少し楽になった昨年でありました。
ただハンドプレス機はなんちゃってを使用しているので
抜く際にはそこそこパワーが必要で大変なので年明けには
ハンドクリッカーの導入も検討中です。
ロンシャン角擦れ008
ロンシャン角擦れ005
オーダーでしょうか、スペシャルエディションでしょうか
文字ロゴモデルもあるんですね。
文字が選べるなら屋号の「ampersand」モデルを作って、
HPのロンシャン修理ページのアイコンに使用してみたいですね。
ロンシャン角擦れ004
こんなモデルもありました。
これは恐らくシーズンコレクションモデルなんでしょうか。
ちょっとロンシャンに詳しくなった2018年でした。
ロンシャン角擦れ000ロンシャン角擦れ001
2019年もご依頼お待ちしております。

補修費用などについてはHPをご覧下さい。
ロンシャンHPリンク






ampersandand at 13:39|Permalink

2018年07月03日

ロンシャン ル プリアージュの角擦れ補強。 ご依頼が多いので抜き型つくっちゃいました篇

以下ブログ掲載のロンシャン修繕事例の掲載画像は古い事例になります。
現在使用している革は変更になっております。

最新の補修事例はインスタグラムをご参考にされてください。
こちらは随時最新の補修事例を掲載しております。2020.2月追記。
使用している革はシリーズにより異なりますが、
それぞれより雰囲気の似ている革を使用しております。

インスタグラムrogo

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LONGCHAMP LE PLIAG

角、すぐ擦れちゃいますよね…。
180609-00002180609-00000

最近は新品の段階で革にて角補強をする方も増えてきました。
軽くて使いやすいので何度もリピート購入される方が多いようで
その為、すぐに角が擦れるのも周知の事実。
であれば、始めに補強してしまおうという事のようです。

新品の段階でも、すでに穴が開いてしまった場合でも
費用は変わりませんし、見栄えも変わりませんので
お好きなタイミングでご依頼頂ければと思います。

ちなみに角の補強ではなく、内側から少しつまんで縫製する事で
穴が開いた部分は塞がりますが、結局はまたすぐに穴が開いてしまうので
繰り返しているとどんどん鞄が小さくなってしまいます…。
のでロンシャンの場合はおすすめしておりません。
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ご依頼が多くなると一つのプリアージュにつき、四箇所補強パーツが
必要になるので裁断も大変です。
しかも正円にカットするのって案外難しいので。
40個くらいカットすると気に入らないのが3個くらいでます。
私の腕のせいなのですが…。
カットしましたら断面にオリジナル同様にブラックで塗装を行います。
180609002180609003
次に三角に縫製してとんがりコーン状態にします。
これをプリアージュに縫い付けていきます。
もともとの縫い割りの位置に合わせてセットし縫製していきますので
後付け感は全く感じられない仕上りになります。
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そうしまして完成となります。
革の色はブラックとブラウンのご用意があります。
それ以外でも対応できますのでご相談下さい。
プリアージュ 角擦れ補強
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ナイロン生地ですと擦れればそのままいずれ穴が開いてしまいますが、
革の場合はメンテナンスを日頃から行うことで現状維持が可能です。

メンテナンスというと「ちょっと面倒くさいな」思われそうですが、
皮革用の保湿クリームをささっと塗布するだけですので簡単です。
お勧めのクリームは、コロンブス社のブリオクリームです。

保湿成分には化粧品にも添加されている、ホホバオイルが配合され、
ビーズワックスとヒマワリワックス天然成分も配合されています。
有機溶剤は使われていませんので安心してお使い頂けると思います。

無色なので爪の間に入って汚れる心配もありません。
というか、手につくと手もすべすべになっています。
もちろん今回の角補強にも仕上りの際に保湿で使用してあります。
*店頭でも僅かではありますが販売しております。

[コロンブス] columbus ブリオクリーム BRILLO (ムショク)



付属のコットンを使用するより、Tシャツの端切れなどの生地を
使用した方が塗布し易くクリームも無駄にならないかと思います。

今回は間に合いませんでしたが、抜き型、届きました。
これで無駄なく裁断することができる今日この頃…。
それにしても硬い鋼を図面と寸分の狂いもなく成形する技術は凄いなぁ
と思う今日この頃…。
180701

ロンシャンHPリンク

ampersandand at 20:19|Permalink

2018年04月14日

ロンシャン ル プリアージュの角擦れ補修まとめ

以下ブログ掲載のロンシャン修繕事例の掲載画像は古い事例になります。
現在使用している革は変更になっております。

最新の補修事例はインスタグラムをご参考にされてください。
こちらは随時最新の補修事例を掲載しております。2020.2月追記。
使用している革はシリーズにより異なりますが、
それぞれより雰囲気の似ている革を使用しております。

インスタグラムrogo

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以下掲載の修繕事例は以前に使用していた革の事例になります。
最新の事例はインスタグラをご参考にされてください。

2019-03-430-030
2019-03-430-026
ロンシャン430042


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LONGCHAMP
ロンシャンのルプリアージュの角の擦れ補修が日に日にご依頼が
増えておりますので、補修についてまとめてみたいと思います。

当初は角のナイロン生地が擦れて穴が開いてきてしまった方から
ご依頼頂いておりました。

しかし最近では、リピートで購入されているお客様から
すぐに擦れてしまうので新品の段階で角の補強をご依頼頂くこともあります。
20180412117
こんな感じで擦れますね。
ル プリアージュは内装生地がないので、外装のナイロンに穴が開いてしまうと
中身がすぐに落下してしまいますので、穴が大きくなる前に
補修が宜しいと思います。

他にロンシャンのル プリアージュでダメージが多い部分は、
持ち手付根部分になります。
2018041212220180412121
ナイロン生地の裏面に薄く樹脂がコーティングされているだけですので
縫製部分はナイロン生地より縫い目の方が強いので、
徐々に縫い目が食い込んで裂け易い状態となります。
または、持ち手に引っ張られて皺が入り易いのでコーティングが
割れ易いというのもあります。

通常ですとこのような負荷が掛かる部分の縫い目には、
補強の芯材が当てられているのですが、とことん簡素化した
作りになっているのでこのような部分も省力されているのでしょうか。

ロンシャンのル プリアージュですが、ル プリアージュネオという
ストラップが付くタイプもやってきます。
20180412119

ネオは僅かにナイロン生地が肉厚になっているような感じが…
気のせいかもしれませんが、手触りが滑らかな感じがします。
また、革も型押しのタイプとスムースのタイプなどが混在しているようです。
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ル プリアージュとル プリアージュネオ

ブラックのネオは新品で補強になります。
こちらは三代目で、一代目は角に穴が開いて捨てて、
二代目は補修にと持ち込まれたのですが、角以外にも付根のナイロンが
すでに裂け始めていたりとそこそこダメージがあったので
ならばそのまま使い込むことにして、三代目のこちらを
新品時点で補強するという次第になりました。

ル プリアージュをお使いの方で、しばしば蓋のフラップ部分を
被せずに裏面にひっくり返って使われている方を見かけますが
これも持ち手付根部分と同じで、その状態ですと縫い目にずっと負荷が
掛かっているので痛み易くなりますのでご注意ください。
20180412120

角の部分に使用する革は本体に使われている革と
同じ色合いの革で補修を行います。
持ち手付根とフラップ付根も併せて同様です。

ル プリアージュの補修の方法としては 2通りあります。

• 角補強のみ
• 角補強/持ち手付根補強
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20180412107

持ち手付根とフラップ付根の縫製には元の縫い目を利用していますので
新たな縫い目はできませんのでご安心ください。
2018041311120180413110

ちなみにル プリアージュは折り畳めることが売り文句にもなっていますが
あまり折り畳まない方が宜しいかと思います。
それは折り畳む際に鋭角に生地が折り曲げられるので裏地のコーティングが
剥離し易くなるような感じが見て取れます。

ですので宅配郵送でのご依頼の際は、最小の60サイズに収まれば
いいので、完全に折り畳まず、軽く畳んで箱に収まるように梱包して
頂いた方が宜しいかと思います。

仕上り事例
角補強パーツは、底面の縫い割り位置に併せて配置していますので
もともと縫い込まれているように仕上ります。
付根補強を行なう場合は、持ち手の縫い付け位置裏面に革を宛てがい
縫い目の生地への食い込みを保護します。

Le Pliage/Myrtilly
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Le Pliage/Navy
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Le Pliage/Navy エッフェル塔
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Le Pliage/custom
171201003171201000


補修費用などについてはHPをご覧下さい。
ロンシャンHPリンク


角の部分を革で補強したからといって、擦れなくなった訳ではありません。
ナイロン生地であれば擦れていくだけでありますが、
革の場合は、擦れても保湿をしていくことで現状維持が可能ですので
定期的にメンテナンスをして頂ければと思います。

メンテナンス…と聞くと「ちょっと面倒くさいな」と思われそうですが、
皮革用クリームをささっと塗る程度ですので1分も掛かりません。
それで長持ちするんですから、やらなきゃ損損。

扱い易くお勧めのクリームは、コロンブス社のブリオクリームです。
無色ですので爪や手も汚れませんし、、配合されている天然ワックス成分の
ビーズワックスとヒマワリワックスで表面の保護を行います。

保湿成分には化粧品にも添加されている、ホホバオイルが配合されています。
有機溶剤は使われていませんので安心してお使い頂けると思います。
他にお持ちのお財布や鞄などの革製品にも使えるので
これで、カサカサレザー族からは脱退できるのではないでしょうか。

*店頭でも僅かではありますが販売しております。

[コロンブス] columbus ブリオクリーム BRILLO (ムショク)



HPアイコンロゴアウトライン

ampersandand at 00:37|Permalink