TUMI
2020年11月19日
TUMIの3wayリュックの持ち手が傘をさしても雨に濡れる案件。
今回のご依頼はいつも通り現行品のTUMIの持ち手が痛んでいるので
旧モデルの丈夫な仕様に変更のご依頼でしたが、実は傘をさしても
持ち手が庇からはみ出て雨に濡れるのでどうにかなりませんか?
というお題も追加された案件となります。
そもそも飛び出ている持ち手については常々私も思っていた次第でした。
雨に濡れる、ではなく何かに引っ掛けて転倒しないのだろうか?と
安全面での心配でしたが。
それにデザイン的にもどうなんでしょう、自分では見えないのでそこまで
気にならないのかもしれませんが。
それに持ち手が飛び出て雨に濡れてしまいやすい状態であれば
革は濡れて乾いてを繰り返し、乾燥、硬化、擦り切れという
悪循環にまっしぐら、それに芯材のスポンジも劣化してしまいますので
悪く考えれば、持ち手の寿命を縮めて買い替えてもらおうキャンペーン
設定なのかもしれませんね。
この考えは、TUMIが旧モデルの丈夫な持ち手から現行品の柔な持ち手へと
仕様変更した時点で私はそうなんだろうなと思っていましたが。
本体のバリスティックナイロンは軍事用に開発されたナイロンなので
摩擦や引裂にとても強いのでなかなか痛まない、ということは
なかなか新しいカバンに買い替えてくれないということです。
旧モデルのナイロンベルトに革が巻いてある仕様であれば傷んだ革だけ
巻き変えれば使えてしまうので、じゃあ持ち手ごとしか交換できないように
すれば、という感じだったのでしょうか。
といっても当店みたいなお店が交換していってしまうのですが。
ちなみに、TUMIのリュックで使用されているナイロンはそれを踏まえて
裂けやすい設定になっているかもしれません。
ナイロン生地が裂けた、というお問い合わせがしばしばありますので。
とりあえず今の持ち手の状態で収まるのか試してみました。
正面の持ち手は内側に倒すとすんなり収納できました。
で、ここには隠しマグネットが仕込まれているのでこれが抑えになって
飛び出してこない感じです。
親指先端あたりにマグネットがあります。
では背面の持ち手はどうなんでしょうか。
付け根の連結金具がポケットの外側についているので縁が邪魔をして
内側に折りたためない状態です。
それにこれはもう交換する持ち手なので無理やり折り曲げていますが
新しい状態でこのようにするのは気が引けますね、付け根が折れるので。
なのでオリジナルの持ち手では収納することができない、ということになります。
3wayリュックを企画した時にTUMI社のデザイン会議でこの点は問題に
ならなかったのでしょうかね?
リュックのストラップは収納できるようになっているのだから
持ち手は?と誰も気づかなかったのでしょうか。
ではまずはいつも通り旧モデルのナイロン革巻き仕様の持ち手を製作し
取り付けから。
現行品の持ち手は芯材にスポンジを使っていて、スポンジを革で包んでいる
だけですので使っていくうちに手のグリップで雑巾を絞るようにどんどん
捻れていきます。
最終的には革も擦り切れてスポンジも破断して終了・・・。
丈夫な旧モデルの持ち手仕様の場合は、ナイロンベルトに革を縫製し
巻き込んでいるので、持ち手が伸びることもなくまた握り部分は
二つ折りにしているのでナイロンと革が4重に重なり適度な硬さもあり
ヘタリにくく変形もし難い仕様になります。
TUMIの重い鞄にはこのくらいでないと釣り合わないと思います。
本体の連結金具に固定して持ち手完成です。
持ち手の長さはそれぞれの鞄で設定が異なるのでオリジナルの
設定に倣って製作しています。
この鞄は一番長い設定になっていました。私が統計を採ったところ
TUMIの持ち手の長さはだいたい3パターンあるようです。
ただどうみても伸びたにしては中途半端な長さの持ち手もあったりするので
設定として6パターン用意しています。
当店でTUMIの持ち手巻き革交換(旧モデル)、または現行品から旧モデルへの
仕様変更で使用する革はタンニン鞣しの革で適度にオイルを含ませた革を
使用しているので乾燥しにくくなっています。
(それでも定期的にはレザーローションで保湿して頂くと寿命が伸びます)
そして握りにくくならない程度にオリジナルより革の厚みも増して
耐久性を高めています。革の質はオリジナルより上等ではないかと思います。
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では追加のお題の持ち手の収納の件ですがこんな感じです。
これが・・
こうなって
背面ももちろんスッキリ。
ナイロンベルトは負荷が掛かる連結金具部分は耐久性を増すために二重に
重ねて通しているので固いのですが、ちょうどポケットの淵の部分では
折り曲がるのですんなり内側に倒すことができます。
これはわざわざ今回の為の仕様ではなく通常の設定でこうなりますので
以前当店で同様の交換をされたお客様の鞄は同じように収納できるように
なっています。
正面は隠しマグネットでポケットを抑えていましたが背面のポケットには
それがありません。背負うと背中と鞄で抑えられ収納した持ち手は
出てこなそうですが確約はできません。
ですのでポケットを抑える留パーツが必要でしたが、もともとの持ち手に
ついていた両手の持ち手を纏めるループが巧いこと再利用できましたので
追加の製作費用を抑えることができました。
もともとついていたオリジナルのパーツだけあって
馴染んでいるな〜と思う今日この頃・・・。
ampersandand at 11:30|Permalink│
2020年10月28日
TUMIの声。
夜寝る時はラジオを聴きながら入眠しているのですが、
時々は何を聴いて寝ようか決まらず、radicoのタイムフリーで
だらだらと検索していると眼が疲れて眠れる時もあります。
昨晩はradicoから「お勧めがあります」と。
知らないところで何かの追尾型の個人情報と連携しているんだろうな、
と思うくらいタイムリーなお知らせ。
テレビCMを一度見て面白そう、と「罪の声」の文庫をメルカリでポチ。
メルカリ便利ですね。
展開が少しモタモタしていますが今の所、面白く読んでいます。
そこへradicoから星野源のオールナイトニッポンに小栗旬登場のお報せが。
メルカリとradicoの情報は連携しているのだろうか・・。
なぜか生田斗真さんも同席。
生田さんの小栗旬いじりが面白いな、と思いつつ、
いつの間にか夢ウツツ・・・。
会話の内容で覚えているのが、白いピチピチのズボンと
もちろんこのタイミングなので映画「罪の声」の話。
その時にどうしても私にはそう聞こえてしまう
星野 「トゥミの声」の撮影の時に〜
小栗 「トゥミの声」で〜
と、なんども私には聞こえてしまいつつ、
いつの間にか寝てしまうのでした。
ときどき確かに修理品からTUMIの声が聞こえないこともないのですが・・・。
今宵は何を聴いて寝ようか・・。
時々は何を聴いて寝ようか決まらず、radicoのタイムフリーで
だらだらと検索していると眼が疲れて眠れる時もあります。
昨晩はradicoから「お勧めがあります」と。
知らないところで何かの追尾型の個人情報と連携しているんだろうな、
と思うくらいタイムリーなお知らせ。
テレビCMを一度見て面白そう、と「罪の声」の文庫をメルカリでポチ。
メルカリ便利ですね。
展開が少しモタモタしていますが今の所、面白く読んでいます。
そこへradicoから星野源のオールナイトニッポンに小栗旬登場のお報せが。
メルカリとradicoの情報は連携しているのだろうか・・。
なぜか生田斗真さんも同席。
生田さんの小栗旬いじりが面白いな、と思いつつ、
いつの間にか夢ウツツ・・・。
会話の内容で覚えているのが、白いピチピチのズボンと
もちろんこのタイミングなので映画「罪の声」の話。
その時にどうしても私にはそう聞こえてしまう
星野 「トゥミの声」の撮影の時に〜
小栗 「トゥミの声」で〜
と、なんども私には聞こえてしまいつつ、
いつの間にか寝てしまうのでした。
ときどき確かに修理品からTUMIの声が聞こえないこともないのですが・・・。
今宵は何を聴いて寝ようか・・。
ampersandand at 20:35|Permalink│
2020年09月10日
TUMIのリュックは壊れやすいのか? らしく篇
気づけば2ヶ月ぶりの補修記事になりますが、サボっていた訳でも
ネタがない訳でもなく、コロナの影響か郵送でのご依頼が増加し
その場合、メールでのお見積もりやご相談になるので、その回答に
時間を取られてしまいなかなかブログ更新できないというのが
今の現状であります。
ただ店頭もなかなかお店も開けず、ブログも更新していないと
コロナ禍ということもあり閉店したんじゃないかと思われてしまうので
生存証明としてブログは更新していかないとと、この度
筆をとった次第であります。
で、書きやすいTUMIの話からで筆慣らしをしていこうかと。
TUMIのリュックはナイロン生地部分が裂けるというお問い合わせが多いですね。
定番のブリーフ鞄の場合はナイロン生地が裂けるという補修は
今までにあったかどうかという感じです。
ブリーフの場合は持ち手の革が痛んだりショルダーストラップの引っ掛ける
金具を固定している革が裂けたり、底部分の角が擦れたりと経年劣化によるもので
致し方ない痛み方なのですが、リュックに関してはそもそもの設定や仕様や縫製が
それで本当にいいのでしょうか?という場合が多いいです。
今回はストラップ付け根のナイロン生地の裂けになります。
一般的なリュックでもこのストラップの付け根というのは
一番痛いやすい部分になります。(次にファスナーです)
痛みやすい原因としては片側のストラップだけで背負ったり、
荷物を取り出すときに片側で背負ったり手に持ったりすることが
しばしばあると思います。
そうすると付け根の縫製部分に鞄の荷物の負荷が全てかかってしまうので
縫製部分やナイロン生地が裂けてしまうという訳です。
今回のナイロン生地のほつれ具合を見てみるとストラップ側のナイロン生地は
ほつれておらず、付け根本体側の生地がほつれてきています。
恐らくストラップで本体の生地が引っ張られ、しかし縫い目の方が
強いのでナイロンが引き裂かれてしまったのだろうと思います。
縫い目の方が強いというのは洋服などを縫製する糸は綿の糸ですが
一般的な革製品やナイロン製品などを縫製する糸はポリエステル素材の
糸でできています。
なので細い糸でも両手で引っ張っても切れないくらい強いので
糸がほつれる前に縫製されている素材の方が縫い目で引き裂かれてしまう
ということがしばしばあります。
ナイロン生地が裂けてしまうと、ほつれは取り留めもなく
するすると広がってしまいます。
革のように裂け部分を貼り合わせて縫製してなどということはできません。
ではどのように治すかですが・・・。
部位によっては強度不足の不安だったり縫製が不可だったりで
治せない場合もあるのですが今回は大丈夫です。
まずストラップの付け根部分で負荷がかかる部位を手縫いにて確実に
本体のベース部分に縫い付けます。
次にボサボサとほつれているナイロン生地を処理していきます。
デニムの膝が擦り切れたりした場合に、当て布をしてステッチを細かく
掛けているのを見たことがあると思いますが、そんな感じでボサボサ部分を
抑えるようにミシンでジグザグと縫製しつつ、またこれで縫製部分が
硬くなるので強度も増します。
ジグザグといっても家庭用のコンピューターミシンのように自動で縫ってくれる
わけでもないので一目一目抑えの方向を変えつつ縫っていきます。
話が前後しますがこのリュック背中部分に小さなポケットがあります。
両側のストラップの半分から半分までの範囲が本体から浮きます。
今回補修の際にこの部分のポケットが縫い付けられてしまうので
使えなくなりますが?とお尋ねしたところ、
使っていないので大丈夫ですということになっています。
で、ジグザグに縫製する際に本体共々縫製するには1.0cmぐらいの厚みが
あるのでジグザグに縫うには恐らく糸調子が狂ってしまうだろうし、
内装側の見た目も綺麗じゃないのでこのポケット部分を浮かせて縫製しています。
お店によってはナイロンのほつれ補修でこのジグザグの縫製で
修理完了したことになるようですが、ちょっとそれでは見栄えも強度も心配です。
ではどうするかですが、ちょうど背中の部分でナイロンパーツが
分かれているのでこの部分に革を当ててらしくしていきます。
この「らしく」というのが当店のこだわりかもしれません。
今回のように元のオリジナル通りには修理できないのであれば
それらしく仕上がるように努めます。
知らない人が見ればもともとそうなんでしょ?という感じになるように。
このパーツは先ほどの背中のポケットを浮かせて縫製できないので
本体共々貫通して縫製していきますが、厚みが1.0cmありスポンジも背中面に
入っているのでなかなか縫製するのも一苦労です。
AFTER
黒い革部分が補強兼、ジグザグ縫いの目隠しパーツになります。
ほつれてボサボサになっていた部分のジグザグ縫いも隠れて
どうでしょうか、「らしく」ないでしょうか?
内装側には貫通した縫い目が出てきます。
リュックの背中面やストラップの内側に使われてるメッシュ生地、
これもどう見ても耐久性があるように見えませんが、やはり擦り切れて
補修依頼が時々ありますが、まず補修が無理な場合がほとんどです。
見栄えや内装側への縫い目などを気にしなければ
どうにかなるかもしれませんが。
リュックを背負うときにはあまりストラップを片側で扱うようなことが
ないようにお気をつけください。
ネタがない訳でもなく、コロナの影響か郵送でのご依頼が増加し
その場合、メールでのお見積もりやご相談になるので、その回答に
時間を取られてしまいなかなかブログ更新できないというのが
今の現状であります。
ただ店頭もなかなかお店も開けず、ブログも更新していないと
コロナ禍ということもあり閉店したんじゃないかと思われてしまうので
生存証明としてブログは更新していかないとと、この度
筆をとった次第であります。
で、書きやすいTUMIの話からで筆慣らしをしていこうかと。
TUMIのリュックはナイロン生地部分が裂けるというお問い合わせが多いですね。
定番のブリーフ鞄の場合はナイロン生地が裂けるという補修は
今までにあったかどうかという感じです。
ブリーフの場合は持ち手の革が痛んだりショルダーストラップの引っ掛ける
金具を固定している革が裂けたり、底部分の角が擦れたりと経年劣化によるもので
致し方ない痛み方なのですが、リュックに関してはそもそもの設定や仕様や縫製が
それで本当にいいのでしょうか?という場合が多いいです。
今回はストラップ付け根のナイロン生地の裂けになります。
一般的なリュックでもこのストラップの付け根というのは
一番痛いやすい部分になります。(次にファスナーです)
痛みやすい原因としては片側のストラップだけで背負ったり、
荷物を取り出すときに片側で背負ったり手に持ったりすることが
しばしばあると思います。
そうすると付け根の縫製部分に鞄の荷物の負荷が全てかかってしまうので
縫製部分やナイロン生地が裂けてしまうという訳です。
今回のナイロン生地のほつれ具合を見てみるとストラップ側のナイロン生地は
ほつれておらず、付け根本体側の生地がほつれてきています。
恐らくストラップで本体の生地が引っ張られ、しかし縫い目の方が
強いのでナイロンが引き裂かれてしまったのだろうと思います。
縫い目の方が強いというのは洋服などを縫製する糸は綿の糸ですが
一般的な革製品やナイロン製品などを縫製する糸はポリエステル素材の
糸でできています。
なので細い糸でも両手で引っ張っても切れないくらい強いので
糸がほつれる前に縫製されている素材の方が縫い目で引き裂かれてしまう
ということがしばしばあります。
ナイロン生地が裂けてしまうと、ほつれは取り留めもなく
するすると広がってしまいます。
革のように裂け部分を貼り合わせて縫製してなどということはできません。
ではどのように治すかですが・・・。
部位によっては強度不足の不安だったり縫製が不可だったりで
治せない場合もあるのですが今回は大丈夫です。
まずストラップの付け根部分で負荷がかかる部位を手縫いにて確実に
本体のベース部分に縫い付けます。
次にボサボサとほつれているナイロン生地を処理していきます。
デニムの膝が擦り切れたりした場合に、当て布をしてステッチを細かく
掛けているのを見たことがあると思いますが、そんな感じでボサボサ部分を
抑えるようにミシンでジグザグと縫製しつつ、またこれで縫製部分が
硬くなるので強度も増します。
ジグザグといっても家庭用のコンピューターミシンのように自動で縫ってくれる
わけでもないので一目一目抑えの方向を変えつつ縫っていきます。
話が前後しますがこのリュック背中部分に小さなポケットがあります。
両側のストラップの半分から半分までの範囲が本体から浮きます。
今回補修の際にこの部分のポケットが縫い付けられてしまうので
使えなくなりますが?とお尋ねしたところ、
使っていないので大丈夫ですということになっています。
で、ジグザグに縫製する際に本体共々縫製するには1.0cmぐらいの厚みが
あるのでジグザグに縫うには恐らく糸調子が狂ってしまうだろうし、
内装側の見た目も綺麗じゃないのでこのポケット部分を浮かせて縫製しています。
お店によってはナイロンのほつれ補修でこのジグザグの縫製で
修理完了したことになるようですが、ちょっとそれでは見栄えも強度も心配です。
ではどうするかですが、ちょうど背中の部分でナイロンパーツが
分かれているのでこの部分に革を当ててらしくしていきます。
この「らしく」というのが当店のこだわりかもしれません。
今回のように元のオリジナル通りには修理できないのであれば
それらしく仕上がるように努めます。
知らない人が見ればもともとそうなんでしょ?という感じになるように。
このパーツは先ほどの背中のポケットを浮かせて縫製できないので
本体共々貫通して縫製していきますが、厚みが1.0cmありスポンジも背中面に
入っているのでなかなか縫製するのも一苦労です。
AFTER
黒い革部分が補強兼、ジグザグ縫いの目隠しパーツになります。
ほつれてボサボサになっていた部分のジグザグ縫いも隠れて
どうでしょうか、「らしく」ないでしょうか?
内装側には貫通した縫い目が出てきます。
リュックの背中面やストラップの内側に使われてるメッシュ生地、
これもどう見ても耐久性があるように見えませんが、やはり擦り切れて
補修依頼が時々ありますが、まず補修が無理な場合がほとんどです。
見栄えや内装側への縫い目などを気にしなければ
どうにかなるかもしれませんが。
リュックを背負うときにはあまりストラップを片側で扱うようなことが
ないようにお気をつけください。
ampersandand at 11:30|Permalink│
2020年05月24日
在宅勤務中にTUMIの鞄を修理する方が増加していました。
明日から自粛解除となりそうですがリモートワークも終了という
感じなのでしょうか?
2020オリンピックの際の電車の混雑緩和の目的で、
政府はリモートワークを盛んに推奨していましたが導入はいまいち、
しかしこんな形で導入されることになるとはです。
ただ実際にはそこまで導入もされていない、という報道もあるようですが。
ちなみに私の仕事は全く在宅ではできないので日々通いでしたが。
さて日頃は毎日毎日持ち歩いている鞄なので、ほころびが気になってはいたけど
なかなか修理に出せなかった鞄。
在宅勤務中に治してしまおうとする方が多いようで、自粛期間中には
鞄の修理が急増したように思います。
持ち手革交換
補修後
革はタンニン鞣しのオイルレザーを使用していますので、使用により徐々に
しっとりと手に馴染んでいき、オリジナルの革よりは乾燥し難くい仕上がりに
なっています。といっても革なので時々は保湿クリームでメンテナンスして
頂くと宜しいかと思います。
こちらのモデルは持ち手仕様変更補修。
この現行モデルのスポンジ入りの持ち手は、芯材がスポンジなので使っていくと
持ち手が徐々に捻れ始めて伸びていき、最終的には破断してしまうという
改悪モデルとなっております。
ですので補修の際は、旧モデル仕様のナイロンベースの持ち手に付根から変更し
巻き革もTUMI定番の三角モデルでの仕上げとなっています。
補修後
現行モデルのスポンジ入りの持ち手は、長さが三段階あるようなので
ご依頼品の持ち手の長さに合わせてそれぞれ製作しています。
他にも色々と修理は可能です。
こちらもよくある肩掛けストラップの金具を固定している革パーツの破断。
補修後
使用する革を少し厚めにしナイロンを内側に貼り付けて縫製したパーツを
使用することで、荷重が加わった際に革が伸び難くなるように考慮して
補修しています。
こちらは肩当て合皮面の交換。
TUMIの七不思議の一つ、なぜか裏面に合皮素材を用いています。
ですので劣化してくるとスーツに黒い粉が拡散されてしまいます。
交換の際はもちろん革を使用し、封入されているへたったスポンジも入れ替えて
パンパンにしています。
とりあえずコロナ第一波はこのまま落ち着いてくれるといいのですが、
秋冬はインフルにコロナと、かなりカオスな状態になるという
専門家の方の意見もあるようです。
なのでなるべく引き篭もれるよう秋冬に向けて在宅ワーク環境を検討するか、
もしくは多摩川超えの自転車通勤にすれば、誰とも濃厚接触はしないので
電動自転車導入も要検討かなと思う今日この頃…。
感じなのでしょうか?
2020オリンピックの際の電車の混雑緩和の目的で、
政府はリモートワークを盛んに推奨していましたが導入はいまいち、
しかしこんな形で導入されることになるとはです。
ただ実際にはそこまで導入もされていない、という報道もあるようですが。
ちなみに私の仕事は全く在宅ではできないので日々通いでしたが。
さて日頃は毎日毎日持ち歩いている鞄なので、ほころびが気になってはいたけど
なかなか修理に出せなかった鞄。
在宅勤務中に治してしまおうとする方が多いようで、自粛期間中には
鞄の修理が急増したように思います。
持ち手革交換
補修後
革はタンニン鞣しのオイルレザーを使用していますので、使用により徐々に
しっとりと手に馴染んでいき、オリジナルの革よりは乾燥し難くい仕上がりに
なっています。といっても革なので時々は保湿クリームでメンテナンスして
頂くと宜しいかと思います。
こちらのモデルは持ち手仕様変更補修。
この現行モデルのスポンジ入りの持ち手は、芯材がスポンジなので使っていくと
持ち手が徐々に捻れ始めて伸びていき、最終的には破断してしまうという
改悪モデルとなっております。
ですので補修の際は、旧モデル仕様のナイロンベースの持ち手に付根から変更し
巻き革もTUMI定番の三角モデルでの仕上げとなっています。
補修後
現行モデルのスポンジ入りの持ち手は、長さが三段階あるようなので
ご依頼品の持ち手の長さに合わせてそれぞれ製作しています。
他にも色々と修理は可能です。
こちらもよくある肩掛けストラップの金具を固定している革パーツの破断。
補修後
使用する革を少し厚めにしナイロンを内側に貼り付けて縫製したパーツを
使用することで、荷重が加わった際に革が伸び難くなるように考慮して
補修しています。
こちらは肩当て合皮面の交換。
TUMIの七不思議の一つ、なぜか裏面に合皮素材を用いています。
ですので劣化してくるとスーツに黒い粉が拡散されてしまいます。
交換の際はもちろん革を使用し、封入されているへたったスポンジも入れ替えて
パンパンにしています。
とりあえずコロナ第一波はこのまま落ち着いてくれるといいのですが、
秋冬はインフルにコロナと、かなりカオスな状態になるという
専門家の方の意見もあるようです。
なのでなるべく引き篭もれるよう秋冬に向けて在宅ワーク環境を検討するか、
もしくは多摩川超えの自転車通勤にすれば、誰とも濃厚接触はしないので
電動自転車導入も要検討かなと思う今日この頃…。
ampersandand at 21:19|Permalink│
2020年04月27日
TUMIのリュックを購入する前に知っておくべき事。
これから購入する数万円するリュックが、2年後には劣化して
ジャケットの肩をべたべたと黒く汚してしまうと分かっていたら
あなたは購入しますか?
常々お伝えしておりますが、合皮は使っても使わなくても
必ず劣化してしまう素材になります。
私の個人的な意見ではなく「合皮 劣化」で検索するといくらでも
確認できると思います。
記事によれば1から2年、遅くとも5年で必ず劣化してしまいまうと
書かれています。
この年数はあなたが購入してからではもちろんありませんし
その鞄を製造してからでもありません。
その合皮素材を作ってからの期間になります。
ですのでときどきお客様が
「一度使っただけなのに表面がべろべろと剥離してきた」
というのはすでに購入した時点で賞味期限切れということなんだと思います。
バーゲンや型落ちの製品であれば、店頭に並んでいる期間だけでも
1から2年は経過しているでしょうから。
で今回のTUMIのリュック。
ナイロンと部分的に革があしらわれているリュック。
いったい何処に合皮が使われているのでしょうか?
この部分、ストラップの裏側、しかも肩に触れる部分にピンポイントで
あざとくわざわざ合皮が用いられています。
すでに表面の塗膜がボソボソと剥離している状態です。
合皮の塗膜って恐らく生地に付くと洗濯ではなかなか落ちないんじゃ
ないかと思います、劣化するとクレヨンみたいにベトベトする素材なので。
わざわざ身体に接する部分に合皮を配置してくるなんて確信犯?
ではないのかと疑いたくなりますが、どうなんでしょうか。
この部分がこのような状態になってしまうと使うに使えませんから
買い替え需要作戦の一環なんでしょうか?
私が高校生か大学生ぐらいの頃は、SONYが全盛期でしたので
コンポやMDプレーヤーなどなど電化製品を購入するときには
デザイン性からSONYを選びたくなりましたが、SONY製品は
故障という名の時限爆弾がしこまれていて、しばらくすると必ず壊れる、
という噂を聞いていたので、結局は安いAIWAのミニコンポで
手を打ったのを思い出します。(KENWOODも熱かったですね)
(コンポのイコライザーが上下に跳ね上がるビジュアルに、
あの時なぜあそこまでときめいていたのか私は…)
TUMIの場合はそんな都市伝説ではなく確実に劣化する合皮がわざわざ
仕込まれている訳ですからどうなんですかね、メーカーは確実にその事を
分かって合皮を使用しているのですから罪深いですね。
そんなメーカーの悪巧み?にも負けずになんとか使い続けられるように
今回は補修をしていきます。
ご依頼主さんは以前修理したこちらの記事をご覧になられて
お問い合わせ頂きました。
以前修理したこの記事のリュックはストラップに付属物がないので靴下を
履かせる様に革のカバーを下から差し込んで覆えたのですが、
今回のリュックは途中にポケットがくっついているので
革のカバーを下から履かせることができません。
残念ながら修理不可でした、とメールを打っていたところ…
なにやら、もやもやもやと修理方法が降りてきたのでした…。
同じ方法で考えていたのですが他の方法でならば可能か?…と。
右脳でシュミレーションしつつ、でもリュックがくっ付いているから
縫えるか?カット面を削れるか?とか右脳をフル回転でシュミレーション。
頭の中では可能という判断でしたので、早速試作を行い
これならば、という解決方法に辿り着きました。
カバーをするすると下から履かせるのは無理なので、
ホットサンドにように上下から革でストラップを挟み込んで
両サイドを縫製するのではどうだろうかと。
ただその時に、ストラップの両側にパンの耳のように縫い代が
出来てしまうのはありなのか、無しなのか?
両側はやぼったいな〜、ということで片側だけで済ませられる様に方針転換。
S字カーブを描いているストラップを型採りして革を裁断。
結構、革を使いますね。
で、片側を縫い割りするとこんな感じ。
バットマンスーツのパーツみたいなのができます。
でこれをストラップに巻き付けます。
ちなみに片側にできる縫い代を外側か内側、どちらが目立たなくて
「らしく」仕上るだろうかと一晩思案した結果、内側がよいだろうと
いうことになっています。意外にこういう些細なところが悩むのです。
左右のストラップの太さなのか幅なのかが意外と違くて焦りましたが
巻き付ける塩梅で調整してバランスを整えます。
挟み込みましたら縫い代部分をミシンで縫製していきます。
この時に、リュック本体がぶら下がった状態で果して綺麗に縫えるのかどうか?
これはやってみないと分からないところでしたが、無理ならば手縫いだな、
と思いつつなんとか縫製することができました。
で縫い終えたら余分は縫い代をカットし、断面をグラインダーで
削ってコバを整えて染色して完成となります。
AFTER
内側にできた縫い代、「らしく」ないですか。
ストラップ付根部分は本体背面に縫製されている部分がありましたので
その部分は構造的に覆えないとご依頼主にお伝えしておりましたが、
やはりはみ出てしまうのは格好悪いので、その部分は包まずに(平らな部分)
覆うだけで処理をすることで付根部分から革で始まる様に仕上っています。
付属のポケットとの境目ですがこんな感じです。
自然な感じでらしくなっていると思います。
革で覆っているので使い始めは少しごわつくかもしれませんが、
荷物も入って荷重が掛かり重さで皺が馴染んできますので、
後は高級感がじわじわと醸し出される事でしょう。
今回のリュックはこのモデル。
すべてのモデルのストラップに合皮が使われているのか分かりません。
それと使われていないモデルでもメッシュ生地の場合は弱いので
しばしば縫製部分で裂け始めてしまう事例もお問い合わせ頂きます。
ただその場合は構造的に補修できなかったりする場合もありますので
TUMIのリュックを購入の際にはストラップの裏面は要チャック!です。
私としては合皮が使われている製品の購入をお勧めしませんが、
知らずに購入してしまったら劣化するまで使って終了かと思いますが、
(合皮が使われている製品は所々合皮が使われているので一箇所治しても
次から次へと補修費用が嵩んでしまうと思われるので)
TUMIのリュックは使い捨てに出来るような値段ではないようですので
(60.000〜200.000円)購入する際は要ご検討下さい。
ジャケットの肩をべたべたと黒く汚してしまうと分かっていたら
あなたは購入しますか?
常々お伝えしておりますが、合皮は使っても使わなくても
必ず劣化してしまう素材になります。
私の個人的な意見ではなく「合皮 劣化」で検索するといくらでも
確認できると思います。
記事によれば1から2年、遅くとも5年で必ず劣化してしまいまうと
書かれています。
この年数はあなたが購入してからではもちろんありませんし
その鞄を製造してからでもありません。
その合皮素材を作ってからの期間になります。
ですのでときどきお客様が
「一度使っただけなのに表面がべろべろと剥離してきた」
というのはすでに購入した時点で賞味期限切れということなんだと思います。
バーゲンや型落ちの製品であれば、店頭に並んでいる期間だけでも
1から2年は経過しているでしょうから。
で今回のTUMIのリュック。
ナイロンと部分的に革があしらわれているリュック。
いったい何処に合皮が使われているのでしょうか?
この部分、ストラップの裏側、しかも肩に触れる部分にピンポイントで
あざとくわざわざ合皮が用いられています。
すでに表面の塗膜がボソボソと剥離している状態です。
合皮の塗膜って恐らく生地に付くと洗濯ではなかなか落ちないんじゃ
ないかと思います、劣化するとクレヨンみたいにベトベトする素材なので。
わざわざ身体に接する部分に合皮を配置してくるなんて確信犯?
ではないのかと疑いたくなりますが、どうなんでしょうか。
この部分がこのような状態になってしまうと使うに使えませんから
買い替え需要作戦の一環なんでしょうか?
私が高校生か大学生ぐらいの頃は、SONYが全盛期でしたので
コンポやMDプレーヤーなどなど電化製品を購入するときには
デザイン性からSONYを選びたくなりましたが、SONY製品は
故障という名の時限爆弾がしこまれていて、しばらくすると必ず壊れる、
という噂を聞いていたので、結局は安いAIWAのミニコンポで
手を打ったのを思い出します。(KENWOODも熱かったですね)
(コンポのイコライザーが上下に跳ね上がるビジュアルに、
あの時なぜあそこまでときめいていたのか私は…)
TUMIの場合はそんな都市伝説ではなく確実に劣化する合皮がわざわざ
仕込まれている訳ですからどうなんですかね、メーカーは確実にその事を
分かって合皮を使用しているのですから罪深いですね。
そんなメーカーの悪巧み?にも負けずになんとか使い続けられるように
今回は補修をしていきます。
ご依頼主さんは以前修理したこちらの記事をご覧になられて
お問い合わせ頂きました。
以前修理したこの記事のリュックはストラップに付属物がないので靴下を
履かせる様に革のカバーを下から差し込んで覆えたのですが、
今回のリュックは途中にポケットがくっついているので
革のカバーを下から履かせることができません。
残念ながら修理不可でした、とメールを打っていたところ…
なにやら、もやもやもやと修理方法が降りてきたのでした…。
同じ方法で考えていたのですが他の方法でならば可能か?…と。
右脳でシュミレーションしつつ、でもリュックがくっ付いているから
縫えるか?カット面を削れるか?とか右脳をフル回転でシュミレーション。
頭の中では可能という判断でしたので、早速試作を行い
これならば、という解決方法に辿り着きました。
カバーをするすると下から履かせるのは無理なので、
ホットサンドにように上下から革でストラップを挟み込んで
両サイドを縫製するのではどうだろうかと。
ただその時に、ストラップの両側にパンの耳のように縫い代が
出来てしまうのはありなのか、無しなのか?
両側はやぼったいな〜、ということで片側だけで済ませられる様に方針転換。
S字カーブを描いているストラップを型採りして革を裁断。
結構、革を使いますね。
で、片側を縫い割りするとこんな感じ。
バットマンスーツのパーツみたいなのができます。
でこれをストラップに巻き付けます。
ちなみに片側にできる縫い代を外側か内側、どちらが目立たなくて
「らしく」仕上るだろうかと一晩思案した結果、内側がよいだろうと
いうことになっています。意外にこういう些細なところが悩むのです。
左右のストラップの太さなのか幅なのかが意外と違くて焦りましたが
巻き付ける塩梅で調整してバランスを整えます。
挟み込みましたら縫い代部分をミシンで縫製していきます。
この時に、リュック本体がぶら下がった状態で果して綺麗に縫えるのかどうか?
これはやってみないと分からないところでしたが、無理ならば手縫いだな、
と思いつつなんとか縫製することができました。
で縫い終えたら余分は縫い代をカットし、断面をグラインダーで
削ってコバを整えて染色して完成となります。
AFTER
内側にできた縫い代、「らしく」ないですか。
ストラップ付根部分は本体背面に縫製されている部分がありましたので
その部分は構造的に覆えないとご依頼主にお伝えしておりましたが、
やはりはみ出てしまうのは格好悪いので、その部分は包まずに(平らな部分)
覆うだけで処理をすることで付根部分から革で始まる様に仕上っています。
付属のポケットとの境目ですがこんな感じです。
自然な感じでらしくなっていると思います。
革で覆っているので使い始めは少しごわつくかもしれませんが、
荷物も入って荷重が掛かり重さで皺が馴染んできますので、
後は高級感がじわじわと醸し出される事でしょう。
今回のリュックはこのモデル。
すべてのモデルのストラップに合皮が使われているのか分かりません。
それと使われていないモデルでもメッシュ生地の場合は弱いので
しばしば縫製部分で裂け始めてしまう事例もお問い合わせ頂きます。
ただその場合は構造的に補修できなかったりする場合もありますので
TUMIのリュックを購入の際にはストラップの裏面は要チャック!です。
私としては合皮が使われている製品の購入をお勧めしませんが、
知らずに購入してしまったら劣化するまで使って終了かと思いますが、
(合皮が使われている製品は所々合皮が使われているので一箇所治しても
次から次へと補修費用が嵩んでしまうと思われるので)
TUMIのリュックは使い捨てに出来るような値段ではないようですので
(60.000〜200.000円)購入する際は要ご検討下さい。
ampersandand at 16:43|Permalink│
2019年08月23日
TUMIのボディバック No.222393 金具交換篇
こちらのボディバック。
ストラップが固定されている金具が金属摩耗で外れてしまっています。
金属同士ですので少しずつ少しずつ互いに削り合ってしまいます。
そして出っ張り部分が無くなるとすぽっと外れてしまう訳です。
今回の金具はTUMIでオリジナルで作成され、用途もこのバック限定の
使い方を想定して製作していますので、同様の機能を保った金具と
いうのは存在していません。
ですので同じ動き、機能をするように代替品で補修するしかありません。
金具は上下とも別方向に回転する回転カンを用いる事に致しました。
金具を本体側に固定するには渡されたベルト部分と連結し横方向に
スライドできる仕様にする必要がありますので、ここはナイロンベルトで
輪っかを作り対応致しました。
ストラップ側はオリジナルと同じように金具に組み合わせて完成となります。
私としてはリュック派なのですが、猛暑の現在、通勤するだけで背中が
びっしょりなのでナイロンか麻の手提げ鞄の製作を目論んでいる次第です。
ampersandand at 08:00|Permalink│
2019年07月21日
現行モデルのTUMIの持ち手の評判がいまいちらしい。 旧モデルへ仕様変更するぞ篇
ぞくぞくと集まる現行モデルのTUMI、TUMI、TUMI…
持ち手の状態は新品同様のものから原型をとどめないものまで
すべて持ち手の交換でやってきています。
TUMIのホームページを見てみると、ブリーフのカテゴリーも持ち手は
ほぼこのパターンの持ち手になっています。
お客様曰く、「改悪ですね…」と。
この持ち手、なにがそんなに評判が悪いのか…
それは今までのナイロンベルトに革を巻いている仕様ではなく
芯材にスポンジを用いた仕様にしてしまっている事でしょう。
これが一般的なトートバックであればそんなに問題にはならないのでしょうが
TUMIの鞄は鞄自体がなんでそんなに重いの?なにか荷物を出し忘れていない?
と思いたくなる程重いのです、ナイロンなのに。
(コンパクトタイプはそんなに重くないのですが)
その重い鞄にパソコンや書類やらがわんさか収納された場合には
相当な重量になります。
小学生のランドセルが重い問題に匹敵します。
課長、荷物置いてっていいですか状態です。
そんな重い鞄の持ち手の芯材がスポンジというのはいただけないですね。
メーカーであればその結果がどうなるかは重々承知のはずなんでしょうけど…。
これは悪く考えれば早めに痛むようにして買い替えさせよう作戦では…
とも勘ぐりたくもなります事案です。
余談ですが今はなきYAKUMOという国産の工業用ミシンメーカーが
あったのですが、ミシンが壊れないので買い替えが起こらずに
結果、会社が潰れてしまったという噂を耳にした事があります。
(JUKI社に買収されたようですが)
わたしも上下ミシンの古いYAKUMOを一台所有していますが、
(中古で購入したので定かではありませんが40年以上前のミシン)
壊れないのは消費者にすればとてもありがたいのですが、
メーカーとしてはそれでは厳しいのでしょう。
ちなみに工業ミシンなので家電のように毎年新機能が付いてバージョンアップ
なんていうのはないので、一度購入し酷く壊れなければ(まず壊れない)
余裕で数十年使えてしまうのです。
使わずに押し入れに眠っているSINGER社の八方ミシンは
100年くらい前のものですが、メンテすれば今でも使えますし。
スポンジ芯ですと柔らかいので画像のように持ち方によっては外側の持ち手が
ひねられて伸ばされ左右で太さが違ってしまう程、変形してしまう始末です。
そこでそんな改悪されてしまった持ち手の仕様を旧モデル仕様へと
仕様変更するのが今回のお題となります。
旧モデルはナイロンベルトに革が巻かれた仕様になります。
付根の革の形状がラウンドだったり三角だったりといくつかありますが
TUMIと云えば三角モデルが定番なので仕様変更モデルは
三角デザインにしています。
旧モデルの革の交換補修の際は、鞄に持ち手がくっ付いている状態で革の部分を
交換してミシンを掛けるので、鞄の重さがしんどいですが
今回は持ち手は別で製作して本体に後で組み込む事が出来ますので多少は楽です。
最終的には鞄に組んで縫製するのですが。
ナイロンベルトと革の間にも補強で芯材を挟み込んで耐久性を保たせてあります。
革はタンニン鞣しを使用していますので使い込む程にエイジングする次第です。
************************************
AFTER
もともと持ち手が組まれていたカン(連結パーツ)にナイロンベルトを
通して縫製してあります。
カンに通す部分のナイロンは二重に重ねて重い重量に
耐えられるように工夫しています。
カンに通す持ち手の仕様としては下の画像のTUMIモデルと同じになります。
すでに持ち手の仕様の一つとして存在するTUMIのモデルと同じになるので
交換した感はなく、そういうモデルもあるんだろうな的な仕上がりです。
比べて頂いてもオリジナルと遜色ない仕上がりになっているかと思います。
それもそのはず、革の形状や設定も旧モデルを型採りして製作していますので
同じになります。(画像のモデルも革の部分は交換致しました)
持ち手の長さは、35cmや40cmなどモデルによりまちまちですので
それぞれに合わせて製作致します。
TUMIのナイロンは防弾チョッキにも使われているという素材なので
一般的なナイロン素材に比べるとかなり丈夫なので、持ち手だけ
補修してしまえば安心して長く使い続けられると思います。
革の部分は定期的にレザーローションなどで汚れを落として
保湿を行なって頂ければ、擦り切れや色褪せなどの予防にもなりますので
適時行なって頂ければと思います。
革は痛んでからお手入れしても原状回復は難しいので、肝心なのは使い始めから
定期的にお手入れする事が重要となります。
[サフィール] ユニバーサルレザーローション 150ml 汚れ落とし 保湿 ツヤ 靴磨き バッグ 無色 レザー クリーム 9550904002 (Free)
店頭でも1.500円で販売しております。
TUMI補修費用などはこちらから
持ち手の状態は新品同様のものから原型をとどめないものまで
すべて持ち手の交換でやってきています。
TUMIのホームページを見てみると、ブリーフのカテゴリーも持ち手は
ほぼこのパターンの持ち手になっています。
お客様曰く、「改悪ですね…」と。
この持ち手、なにがそんなに評判が悪いのか…
それは今までのナイロンベルトに革を巻いている仕様ではなく
芯材にスポンジを用いた仕様にしてしまっている事でしょう。
これが一般的なトートバックであればそんなに問題にはならないのでしょうが
TUMIの鞄は鞄自体がなんでそんなに重いの?なにか荷物を出し忘れていない?
と思いたくなる程重いのです、ナイロンなのに。
(コンパクトタイプはそんなに重くないのですが)
その重い鞄にパソコンや書類やらがわんさか収納された場合には
相当な重量になります。
小学生のランドセルが重い問題に匹敵します。
課長、荷物置いてっていいですか状態です。
そんな重い鞄の持ち手の芯材がスポンジというのはいただけないですね。
メーカーであればその結果がどうなるかは重々承知のはずなんでしょうけど…。
これは悪く考えれば早めに痛むようにして買い替えさせよう作戦では…
とも勘ぐりたくもなります事案です。
余談ですが今はなきYAKUMOという国産の工業用ミシンメーカーが
あったのですが、ミシンが壊れないので買い替えが起こらずに
結果、会社が潰れてしまったという噂を耳にした事があります。
(JUKI社に買収されたようですが)
わたしも上下ミシンの古いYAKUMOを一台所有していますが、
(中古で購入したので定かではありませんが40年以上前のミシン)
壊れないのは消費者にすればとてもありがたいのですが、
メーカーとしてはそれでは厳しいのでしょう。
ちなみに工業ミシンなので家電のように毎年新機能が付いてバージョンアップ
なんていうのはないので、一度購入し酷く壊れなければ(まず壊れない)
余裕で数十年使えてしまうのです。
使わずに押し入れに眠っているSINGER社の八方ミシンは
100年くらい前のものですが、メンテすれば今でも使えますし。
スポンジ芯ですと柔らかいので画像のように持ち方によっては外側の持ち手が
ひねられて伸ばされ左右で太さが違ってしまう程、変形してしまう始末です。
そこでそんな改悪されてしまった持ち手の仕様を旧モデル仕様へと
仕様変更するのが今回のお題となります。
旧モデルはナイロンベルトに革が巻かれた仕様になります。
付根の革の形状がラウンドだったり三角だったりといくつかありますが
TUMIと云えば三角モデルが定番なので仕様変更モデルは
三角デザインにしています。
旧モデルの革の交換補修の際は、鞄に持ち手がくっ付いている状態で革の部分を
交換してミシンを掛けるので、鞄の重さがしんどいですが
今回は持ち手は別で製作して本体に後で組み込む事が出来ますので多少は楽です。
最終的には鞄に組んで縫製するのですが。
ナイロンベルトと革の間にも補強で芯材を挟み込んで耐久性を保たせてあります。
革はタンニン鞣しを使用していますので使い込む程にエイジングする次第です。
************************************
AFTER
もともと持ち手が組まれていたカン(連結パーツ)にナイロンベルトを
通して縫製してあります。
カンに通す部分のナイロンは二重に重ねて重い重量に
耐えられるように工夫しています。
カンに通す持ち手の仕様としては下の画像のTUMIモデルと同じになります。
すでに持ち手の仕様の一つとして存在するTUMIのモデルと同じになるので
交換した感はなく、そういうモデルもあるんだろうな的な仕上がりです。
比べて頂いてもオリジナルと遜色ない仕上がりになっているかと思います。
それもそのはず、革の形状や設定も旧モデルを型採りして製作していますので
同じになります。(画像のモデルも革の部分は交換致しました)
持ち手の長さは、35cmや40cmなどモデルによりまちまちですので
それぞれに合わせて製作致します。
TUMIのナイロンは防弾チョッキにも使われているという素材なので
一般的なナイロン素材に比べるとかなり丈夫なので、持ち手だけ
補修してしまえば安心して長く使い続けられると思います。
革の部分は定期的にレザーローションなどで汚れを落として
保湿を行なって頂ければ、擦り切れや色褪せなどの予防にもなりますので
適時行なって頂ければと思います。
革は痛んでからお手入れしても原状回復は難しいので、肝心なのは使い始めから
定期的にお手入れする事が重要となります。
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ampersandand at 22:51|Permalink│
2019年04月19日
現行モデルより旧モデルが…。 TUMI 持ち手交換 ALPHA篇
現行品のこちらのモデルは、芯材にはスポンジが使われていますので
鞄自体が重いで有名なTUMIの鞄ですと、その重さに耐えられないのか
旧モデルの持ち手よりへたりが早いようです。
こちらが現行品の持ち手
同じ形状での交換ももちろん可能です。
現行モデルの交換記事はこちら
その場合は同様に芯材にスポンジを使用しておりますが、
革の強度や芯材の使い方などでなるべくオリジナルよりは強度があがるように
製作しておりますが…どうでしょうか。
旧モデルのようにナイロンに革を巻いた方がやはり強度や革の伸び難さでは
軍配があがると思います。
また現行モデル形状での製作費用は結構掛かります、手間が掛かりますので。
今回は現行モデルから旧モデルへ仕様変更のご案内になります。
こんな感じで現行モデルはスポンジが芯材となっていて
スポンジを革で巻いています。
スポンジ自体も伸びますし、革も延びるのでへたり易いのかもしれません。
また柔らかい分、持った時にスポンジが潰れて巻いている革にたるみが生じ
そのたるみの皺が徐々に手で擦れる要因となっている可能性があります。
このモデルは、本体付属の金具に持ち手が直に取り付けられていますので
持ち手をそっくり交換になります。
まずは持ち手部分の製作。
旧モデル同様にナイロンのベルトに革を巻いて縫製します。
製作に使用している革は、タンニン鞣しのオイルレザーを使用しております。
持ち込まれるTUMI修理品で多くみられる乾燥による擦り切れには
オイルレザーが擦り切れ予防に効果的かと思います。
革の質もオリジナルよりよいのではないかと思います。
持ち手の長さはそれぞれ依頼品と同じ設定で製作致します。
現行品はロング、ミドル、ショートと3タイプ長さがあるようです。
当初、ミドルの長さはもともとショートが伸びたものか?
と思っていたのですが、それにしては伸び過ぎだなというのと
TUMI現行品の修理数が増えるにつれて、現行品の持ち手の長さのビックデータが
収集された結果、3タイプ長さがあるのでは?という見解に落ち着いています。
巻革の形状は旧モデルのTUMIのオリジナルで使用されているものから
型採りしておりますので雰囲気は合っていると思います。
AFTER
現行品から旧モデル(三角タイプ)へ仕様変更事例
どうでしょうか、旧モデル正規品と比べ遜色がないかと思います。
画像の持ち手は一番短いショートタイプになります。
こんな感じで仕様変更されても、オリジナル同様の持ち手に
変更されますので違和感が無く仕上ります。
現行品を使われていて、痛みが早いなと思われる方は
旧モデルへの仕様変更がお勧めであります。
TUMI補修費用などはこちら
鞄自体が重いで有名なTUMIの鞄ですと、その重さに耐えられないのか
旧モデルの持ち手よりへたりが早いようです。
こちらが現行品の持ち手
同じ形状での交換ももちろん可能です。
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その場合は同様に芯材にスポンジを使用しておりますが、
革の強度や芯材の使い方などでなるべくオリジナルよりは強度があがるように
製作しておりますが…どうでしょうか。
旧モデルのようにナイロンに革を巻いた方がやはり強度や革の伸び難さでは
軍配があがると思います。
また現行モデル形状での製作費用は結構掛かります、手間が掛かりますので。
今回は現行モデルから旧モデルへ仕様変更のご案内になります。
こんな感じで現行モデルはスポンジが芯材となっていて
スポンジを革で巻いています。
スポンジ自体も伸びますし、革も延びるのでへたり易いのかもしれません。
また柔らかい分、持った時にスポンジが潰れて巻いている革にたるみが生じ
そのたるみの皺が徐々に手で擦れる要因となっている可能性があります。
このモデルは、本体付属の金具に持ち手が直に取り付けられていますので
持ち手をそっくり交換になります。
まずは持ち手部分の製作。
旧モデル同様にナイロンのベルトに革を巻いて縫製します。
製作に使用している革は、タンニン鞣しのオイルレザーを使用しております。
持ち込まれるTUMI修理品で多くみられる乾燥による擦り切れには
オイルレザーが擦り切れ予防に効果的かと思います。
革の質もオリジナルよりよいのではないかと思います。
持ち手の長さはそれぞれ依頼品と同じ設定で製作致します。
現行品はロング、ミドル、ショートと3タイプ長さがあるようです。
当初、ミドルの長さはもともとショートが伸びたものか?
と思っていたのですが、それにしては伸び過ぎだなというのと
TUMI現行品の修理数が増えるにつれて、現行品の持ち手の長さのビックデータが
収集された結果、3タイプ長さがあるのでは?という見解に落ち着いています。
巻革の形状は旧モデルのTUMIのオリジナルで使用されているものから
型採りしておりますので雰囲気は合っていると思います。
AFTER
現行品から旧モデル(三角タイプ)へ仕様変更事例
どうでしょうか、旧モデル正規品と比べ遜色がないかと思います。
画像の持ち手は一番短いショートタイプになります。
こんな感じで仕様変更されても、オリジナル同様の持ち手に
変更されますので違和感が無く仕上ります。
現行品を使われていて、痛みが早いなと思われる方は
旧モデルへの仕様変更がお勧めであります。
TUMI補修費用などはこちら
ampersandand at 18:22|Permalink│
2019年04月03日
リュックの快適さ。 TUMIカスタム篇。
3.11以降、リュックでの通勤が増えているという記事を
読んだ事がありますが、災害時もそうですが日常でも
両手がフリーというのは楽です。
なにより片手で持つより背負った場合の方が
荷物が圧倒的に軽く感じますし。
ショルダーでもいいのですが、やはり両肩で荷重を
分散させてほうが身体にもよいようです。
斜め掛け、または肩掛けで片側に加重が日常的に
加わり続けると身体が歪んでしまうようですのでお気をつけ下さい。
一日違いで左右で持ち替えると少しはよいのかもしれません。
今回のご依頼品は女性の方。
女性の方がTUMIの鞄を使われるのは多くはないかと思います。
なにせ鞄自体が重いので。
で今回もショルダーで使われていたのですが、
それでも荷物が入ると重い、という事でリュックでも使えるように
できないかとご相談。
取り外し可能なストラップがご希望。
取り外しできるショルダーとしっかりしたハンドルが付いているので
それにリュック仕様が追加され、2WAYから3WAYになります。
リョックに仕様変更と云うお問い合わせはしばしばありますが
その際には一度試されてください。
ビニール紐などを洗濯バサミでストラップのように固定してみて、
または相方に指で押さえてもらって実際にストラップを取り付けた状態を。
例えば鞄の寸法が縦より横のサイズが長い場合は、
リュックにしてしまうとバランスがおかしい事にお気づきになると思います。
なので、ビジネスでも使用する紳士鞄でリュックタイプというのは、
手に持つ時は横で、リュックの時には縦にして背負う設定なっています。
横長ではなく縦長にして、なのでリュック時にはハンドルが
サイドにぶらんぶらんしています。
あれ、収まるようにはじめからデザインすればいいのにな、と
見かけると思っています。
横の鞄を縦にして使うにあたり、ファスナーの開閉の向きであったり
ポケットの仕様であったりが工夫されています、
縦(リュック)にした時にモノが落ちないように。
なのでなんでもかんでもリュックと云うわけにはいきませんので
ご相談前に一度ご確認頂ければと思います。
それとリュックにする時にはストラップを取り付ける本体部分の
強度も重要になります。
ストラップの付根部分には加重が加わりますので、
縫製した際に土台の生地がしっかりしていないと
裂けてきてしまう場合もあります。
その場合は周辺に補強を施したりとデザインに影響がでてしまう事も。
今回も、はじめは本体にも部分的に補強の革宛てを検討しておりましたが、
ぐるりと縁取り部分がありましたのでそこに引っ掛ける
パーツを取り付ける事に。
縁取り部分は何重にも素材が重なり縫製されていて硬い部分なので、
強度的に申し分ありませんし、鞄のデザインにも影響が少なくて済みます。
今回のリュック仕様変更に必要なパーツは、
ストラップ38mm・2本
ストラップ25mm・2本
引っ掛け金具・3個
長さ調整パーツ・2個
Dカンパーツ・3個
になります。
始めは左右のストラップは、ばらばらの仕様で考えておりましたが、
その場合、引っ掛け金具は上下二箇所で計四箇所付くことになり
なんだか重々しいし、金具がジャラジャラ多すぎる感じが。
また取り外した際には左右でバラバラになってしまい、
仕舞ったり取り出したりする際に面倒では…と思いまして
上部の付根部分は連結して一つにまとめる仕様に致しました。
完成
付根はこんな感じで一つにまとめてみました。
意外と悩んだのが付根部分のベルトの開き具合。
どのくらいの角度に設定したほうが背負った時に
自然になるのだろうか…。
行きと帰りの通勤中にリュックの人を観察して開き具合を決めてみました。
この角度で問題ないようです。
金具はTUMIオリジナル金具同様に艶消しのマットブラック。
マットなブラック金具はかっこいいですね。
それとハンドル部分がぶらんぶらんしてしまうので
まとめパーツも取付け。
この留め金具のみ、マットブラックがなくてシルバーに…残念。
ストラップを使わないときは三箇所に
引っ掛けるDカンが残るだけですのでデザイン的にも
大掛かりにならずミニマムにまとまったかと思います。
今回の作業で一番難しかったのは、縁取り部分に
三箇所Dカンを取り付ける作業。
何重にもナイロン素材が重なっているので厚みがあり、
また厚みも端とでは均一ではないので、縫製の際に針が入るところと
でるところがずれるので、裏面の縫い目が少し歪んでしまいます。
接着で仮固定しても縫製の際にずれてきてしまうので
一旦、手縫いで仮縫いしてからミシンで縫製するという
なかなか手強い縫製となりました。
わたしも数年前からリュック派になりましたが、
使用しているリュックは、恐らく20年前に購入したもので
一年間くらい使用して、そのまま押し入れの奥に追いやられていた
吉田鞄のナイロン素材のもの。
今の私には使い勝手が悪い仕様なので、
今の自分の荷物に合う
リュックを作りたいなと思う、今日この頃…。
読んだ事がありますが、災害時もそうですが日常でも
両手がフリーというのは楽です。
なにより片手で持つより背負った場合の方が
荷物が圧倒的に軽く感じますし。
ショルダーでもいいのですが、やはり両肩で荷重を
分散させてほうが身体にもよいようです。
斜め掛け、または肩掛けで片側に加重が日常的に
加わり続けると身体が歪んでしまうようですのでお気をつけ下さい。
一日違いで左右で持ち替えると少しはよいのかもしれません。
今回のご依頼品は女性の方。
女性の方がTUMIの鞄を使われるのは多くはないかと思います。
なにせ鞄自体が重いので。
で今回もショルダーで使われていたのですが、
それでも荷物が入ると重い、という事でリュックでも使えるように
できないかとご相談。
取り外し可能なストラップがご希望。
取り外しできるショルダーとしっかりしたハンドルが付いているので
それにリュック仕様が追加され、2WAYから3WAYになります。
リョックに仕様変更と云うお問い合わせはしばしばありますが
その際には一度試されてください。
ビニール紐などを洗濯バサミでストラップのように固定してみて、
または相方に指で押さえてもらって実際にストラップを取り付けた状態を。
例えば鞄の寸法が縦より横のサイズが長い場合は、
リュックにしてしまうとバランスがおかしい事にお気づきになると思います。
なので、ビジネスでも使用する紳士鞄でリュックタイプというのは、
手に持つ時は横で、リュックの時には縦にして背負う設定なっています。
横長ではなく縦長にして、なのでリュック時にはハンドルが
サイドにぶらんぶらんしています。
あれ、収まるようにはじめからデザインすればいいのにな、と
見かけると思っています。
横の鞄を縦にして使うにあたり、ファスナーの開閉の向きであったり
ポケットの仕様であったりが工夫されています、
縦(リュック)にした時にモノが落ちないように。
なのでなんでもかんでもリュックと云うわけにはいきませんので
ご相談前に一度ご確認頂ければと思います。
それとリュックにする時にはストラップを取り付ける本体部分の
強度も重要になります。
ストラップの付根部分には加重が加わりますので、
縫製した際に土台の生地がしっかりしていないと
裂けてきてしまう場合もあります。
その場合は周辺に補強を施したりとデザインに影響がでてしまう事も。
今回も、はじめは本体にも部分的に補強の革宛てを検討しておりましたが、
ぐるりと縁取り部分がありましたのでそこに引っ掛ける
パーツを取り付ける事に。
縁取り部分は何重にも素材が重なり縫製されていて硬い部分なので、
強度的に申し分ありませんし、鞄のデザインにも影響が少なくて済みます。
今回のリュック仕様変更に必要なパーツは、
ストラップ38mm・2本
ストラップ25mm・2本
引っ掛け金具・3個
長さ調整パーツ・2個
Dカンパーツ・3個
になります。
始めは左右のストラップは、ばらばらの仕様で考えておりましたが、
その場合、引っ掛け金具は上下二箇所で計四箇所付くことになり
なんだか重々しいし、金具がジャラジャラ多すぎる感じが。
また取り外した際には左右でバラバラになってしまい、
仕舞ったり取り出したりする際に面倒では…と思いまして
上部の付根部分は連結して一つにまとめる仕様に致しました。
完成
付根はこんな感じで一つにまとめてみました。
意外と悩んだのが付根部分のベルトの開き具合。
どのくらいの角度に設定したほうが背負った時に
自然になるのだろうか…。
行きと帰りの通勤中にリュックの人を観察して開き具合を決めてみました。
この角度で問題ないようです。
金具はTUMIオリジナル金具同様に艶消しのマットブラック。
マットなブラック金具はかっこいいですね。
それとハンドル部分がぶらんぶらんしてしまうので
まとめパーツも取付け。
この留め金具のみ、マットブラックがなくてシルバーに…残念。
ストラップを使わないときは三箇所に
引っ掛けるDカンが残るだけですのでデザイン的にも
大掛かりにならずミニマムにまとまったかと思います。
今回の作業で一番難しかったのは、縁取り部分に
三箇所Dカンを取り付ける作業。
何重にもナイロン素材が重なっているので厚みがあり、
また厚みも端とでは均一ではないので、縫製の際に針が入るところと
でるところがずれるので、裏面の縫い目が少し歪んでしまいます。
接着で仮固定しても縫製の際にずれてきてしまうので
一旦、手縫いで仮縫いしてからミシンで縫製するという
なかなか手強い縫製となりました。
わたしも数年前からリュック派になりましたが、
使用しているリュックは、恐らく20年前に購入したもので
一年間くらい使用して、そのまま押し入れの奥に追いやられていた
吉田鞄のナイロン素材のもの。
今の私には使い勝手が悪い仕様なので、
今の自分の荷物に合う
リュックを作りたいなと思う、今日この頃…。
ampersandand at 14:31|Permalink│
2018年07月04日
続 • TUMI 祭り 黒い悪魔とリュック篇
残念ながら赤い悪魔のベルギーに負けてしまったサムライブルー…。
録画したのでまだ観てはいないのですが、ロスタイムでって…くぅ〜。
ブラジルとベスト8とで戦って西野監督が再び勝ってしまうという
マイアミの奇跡は、奇跡ではなかった的なストーリーを考えていたのですが。
ではここからは、黒い悪魔と私との絶対に負けられない戦い篇となります。
TUMIをお使いの方なら誰しも一度は戦った事がある黒い悪魔…。
それはじわじわと攻撃を仕掛けてくる、そう、あれです…。
それは合皮、劣化した合皮が粉となって
ロスタイムに次から次へと波状攻撃を仕掛けてくるのでした…。
「あれなんか汚れているよ背中…」
なんて同僚に指摘されたりするのでしょうか、
はたまた帰宅後にジャケットを脱いでみると、
「なんじゃこりゃ」と、
松田優作バリの「なんじゃこりゃ」を吐いたりしたのでしょうか。
今回のご依頼品はTUMIのリュック。
何処を治すかというと、ストラップの裏地部分。
ストラップの裏地部分にわざわざそこだけ合皮が使われているんです。
「なんじゃこりゃ」ですよね、わざわざ身体と直接触れる部分で
湿気を帯びやすいところに合皮を用いるのなんて。
でもTUMIにしたらこれはいつもの仕様なんです。
ビジネス鞄のモデルでも、付属のストラップの肩当ては何故か裏面が合皮。
肩当てならその部分だけ合皮を剥がして革に交換してしまえば
容易く交換できるのですが、リュックのストラップとなると…
ストラップの下側はメッシュのナイロン生地なので
そのまま上側もメッシュにしとけばいいじゃんかと。
そこを謎のこだわりで合皮を使いたがるTUMI。
そのこだわりを変えないが為に、修理と称してしばしば当店を
ご利用頂けているという利益相反な文章になってしまうのですが…。
表面はいつものように革を使っています。
しかもわざわざ斜めに切り返しをいれている。
さぁどうしたものか…。
普通に考えたらストラップを外して新しいものに差し替えるという方法と
合皮部分の面に革で覆ってしまうと云う感じでしょうか。
ちなみに合皮部分だけを外して交換というには、
このストラップはわざわざ、革と革とナイロンメッシュと合皮の
四パーツを斜めに切り返しで縫い合わせてあるので、これを一度分解して
再度、縫製し直すというのは現実的ではありません。
そしてそれを行うには、ストラップを本体から分離しなければ
ならないのですが、本体の部分にファスナーやら蓋のパーツやら
側面パーツ、胴パーツなどと一緒くたに縫い合わせられているので
この部分を分解するのもちょっと現実的ではないかなと。
「現実的ではない」というのはできないという事ではなく、
やってやれない事はないが、分解、組み立て費用のほうが
掛かってしまったり、また素材的に再縫製すると解れやすい
同じ位置で縫製できない可能性があるなど、
補修部位以外のことで費用や問題がでてしまうという状態になります。
お客さまとどうしましょうかね〜なんてお話ししておりましたら
お客さまが、カバーみたいなものをつけられないかと。
始めは、合皮部分にくるっと革のカバーで巻いて、ホックボタンで
固定という感じから、それでは靴下のように革のカバーをストラップに
通す感じでということで話が盛り上がり、その方向で進める事に。
しかし盛り上がったはいいが、実際に不定形のストラップに
ぴったりと靴下を履かせられるのだろうか…
と、お客様が帰られてから、やや心配になる店主なのでした…。
そういう時は、頭で考えていても私の右脳では処理能力の限界があるので
アナログに手を動かしてみるのが結局は手っ取り早いですね。
ストラップの型採りを行って裁断型をつくり、
試作用に革でまずはあたりをつけようかと。
水色のリザード型押しの革なので、使い道がないので試作用になっています。
縫い割り縫製したら、くるっと脱いだ靴下を戻すように裏表反転。
断面が電話のマークみたいです。
それでは恐る恐る通してみます…
どんぴしゃなんですねぇ。by じゅんいちダビッドソン。
三回くらい試作しないと合わないだろうなと思っていましたが
わたしもそれなりに腕が上がっているようです。
長さも筒径もジャストなんですねぇ。
筒の太さが変化して尚かつうねうねしているので、ちょっとこの方法は
無理かも(お客様には駄目な場合もあるということで)と思っていたのですが、
やってみると、
どんぴしゃなんですねぇ。
では本番なんですねぇ。
試作より本番の革の方が0.6ミリ厚いので、黒革を同じ厚みに
漉き機で漉いていきます。
0.6mmでも直径にすると、左右で合計1.2mmになるので
直径×3.14だと、4.0m弱円周が増える事になってしまうので
ぶかぶかになってしまいます。
実際は内寸になるので問題ないかもしれませんが、
作り直しは嫌なので、試作と同じ設定で。
この抑えの金具と下で回っているドラムの刃の隙間を通ると
その隙間の分だけ革が薄く漉かれていきます。
あまりこのぐらいの大きな革をこの漉き機では漉かないのです。
通常は、革と革が合わさる10mm幅だったりとか端の部分を漉くのが
メインな機械ですねぇ。
試作と同様に革の靴下を履かせていきます。
根本まで通したらあとは縫製して固定になります。
固定は付根部分で通常とおり横にたたたと縫い目をいれて
しまおうと思ったのですが、リュックのストラップの付根部分は
一番負荷が掛かりやすい部分となります。
荷物の重量もありますが、荷物を取り出そうと片側で背負ったり、
背負う際にもう片側をぐっとひっぱられたりなど。
ですのでリュックの付根部分でストラップが裂けてきて
修理ということもしばしばあります。
(修理は構造的に難しい場合もあるのですが)
ですので、その付近に新たに縫い目を入れてしまうのがちょっと怖い。
縫うと云っても、針で穴をあけて貫通させている訳なので
見方を変えれば切り取り線みたいなものです。
なのでしばしば鞄のストラップの根革や、持ち手の付根部分の
縫い目で負荷に耐えられずに革が裂けてしまうということを
実際に経験されていらっしゃる方もおいでかと思います。
ですので、あとあとの包まれたストラップのメンテナンスが
必要になった場合のことや、それらの縫い目の負荷も考慮し、
根本とエンド部分にはステッチをワンポイントで入れる事で
固定する方法に致しました。
結局、この革の靴下が下がってこなければいいだけなので。
こういった靴下を履かせるようなお初の補修事例は、
これまでデータがないので、何が良いのかが
その他の経験値から判断して決めていくしかありません。
ですので、通常とおりに付根に横一列縫製してしまっても
問題ないのかもしれませんが、ここは後々問題が起こったとしても
挽回ができる仕様で補修しておく事がベターなんですねぇ。
AFTER
背負って持ち上がると、後付け感がでないように
付根が本体に入り込んで見えるようになります。
薄々お気づきかもしれませんが、途中から語尾が
じゅんいちダビットソン風になっていたんですねぇ。
ワールドカップウィークなのに、あまりTVで見かけない
じゅんいちダビットソン。
本田選手も代表引退ということなので、ダビットソンはこの先
大丈夫なんでしょうかねぇ…と思う今日この頃。
関連記事
TUIMI 祭り(トゥミフェス) 2018 梅雨明篇はこちら。
録画したのでまだ観てはいないのですが、ロスタイムでって…くぅ〜。
ブラジルとベスト8とで戦って西野監督が再び勝ってしまうという
マイアミの奇跡は、奇跡ではなかった的なストーリーを考えていたのですが。
ではここからは、黒い悪魔と私との絶対に負けられない戦い篇となります。
TUMIをお使いの方なら誰しも一度は戦った事がある黒い悪魔…。
それはじわじわと攻撃を仕掛けてくる、そう、あれです…。
それは合皮、劣化した合皮が粉となって
ロスタイムに次から次へと波状攻撃を仕掛けてくるのでした…。
「あれなんか汚れているよ背中…」
なんて同僚に指摘されたりするのでしょうか、
はたまた帰宅後にジャケットを脱いでみると、
「なんじゃこりゃ」と、
松田優作バリの「なんじゃこりゃ」を吐いたりしたのでしょうか。
今回のご依頼品はTUMIのリュック。
何処を治すかというと、ストラップの裏地部分。
ストラップの裏地部分にわざわざそこだけ合皮が使われているんです。
「なんじゃこりゃ」ですよね、わざわざ身体と直接触れる部分で
湿気を帯びやすいところに合皮を用いるのなんて。
でもTUMIにしたらこれはいつもの仕様なんです。
ビジネス鞄のモデルでも、付属のストラップの肩当ては何故か裏面が合皮。
肩当てならその部分だけ合皮を剥がして革に交換してしまえば
容易く交換できるのですが、リュックのストラップとなると…
ストラップの下側はメッシュのナイロン生地なので
そのまま上側もメッシュにしとけばいいじゃんかと。
そこを謎のこだわりで合皮を使いたがるTUMI。
そのこだわりを変えないが為に、修理と称してしばしば当店を
ご利用頂けているという利益相反な文章になってしまうのですが…。
表面はいつものように革を使っています。
しかもわざわざ斜めに切り返しをいれている。
さぁどうしたものか…。
普通に考えたらストラップを外して新しいものに差し替えるという方法と
合皮部分の面に革で覆ってしまうと云う感じでしょうか。
ちなみに合皮部分だけを外して交換というには、
このストラップはわざわざ、革と革とナイロンメッシュと合皮の
四パーツを斜めに切り返しで縫い合わせてあるので、これを一度分解して
再度、縫製し直すというのは現実的ではありません。
そしてそれを行うには、ストラップを本体から分離しなければ
ならないのですが、本体の部分にファスナーやら蓋のパーツやら
側面パーツ、胴パーツなどと一緒くたに縫い合わせられているので
この部分を分解するのもちょっと現実的ではないかなと。
「現実的ではない」というのはできないという事ではなく、
やってやれない事はないが、分解、組み立て費用のほうが
掛かってしまったり、また素材的に再縫製すると解れやすい
同じ位置で縫製できない可能性があるなど、
補修部位以外のことで費用や問題がでてしまうという状態になります。
お客さまとどうしましょうかね〜なんてお話ししておりましたら
お客さまが、カバーみたいなものをつけられないかと。
始めは、合皮部分にくるっと革のカバーで巻いて、ホックボタンで
固定という感じから、それでは靴下のように革のカバーをストラップに
通す感じでということで話が盛り上がり、その方向で進める事に。
しかし盛り上がったはいいが、実際に不定形のストラップに
ぴったりと靴下を履かせられるのだろうか…
と、お客様が帰られてから、やや心配になる店主なのでした…。
そういう時は、頭で考えていても私の右脳では処理能力の限界があるので
アナログに手を動かしてみるのが結局は手っ取り早いですね。
ストラップの型採りを行って裁断型をつくり、
試作用に革でまずはあたりをつけようかと。
水色のリザード型押しの革なので、使い道がないので試作用になっています。
縫い割り縫製したら、くるっと脱いだ靴下を戻すように裏表反転。
断面が電話のマークみたいです。
それでは恐る恐る通してみます…
どんぴしゃなんですねぇ。by じゅんいちダビッドソン。
三回くらい試作しないと合わないだろうなと思っていましたが
わたしもそれなりに腕が上がっているようです。
長さも筒径もジャストなんですねぇ。
筒の太さが変化して尚かつうねうねしているので、ちょっとこの方法は
無理かも(お客様には駄目な場合もあるということで)と思っていたのですが、
やってみると、
どんぴしゃなんですねぇ。
では本番なんですねぇ。
試作より本番の革の方が0.6ミリ厚いので、黒革を同じ厚みに
漉き機で漉いていきます。
0.6mmでも直径にすると、左右で合計1.2mmになるので
直径×3.14だと、4.0m弱円周が増える事になってしまうので
ぶかぶかになってしまいます。
実際は内寸になるので問題ないかもしれませんが、
作り直しは嫌なので、試作と同じ設定で。
この抑えの金具と下で回っているドラムの刃の隙間を通ると
その隙間の分だけ革が薄く漉かれていきます。
あまりこのぐらいの大きな革をこの漉き機では漉かないのです。
通常は、革と革が合わさる10mm幅だったりとか端の部分を漉くのが
メインな機械ですねぇ。
試作と同様に革の靴下を履かせていきます。
根本まで通したらあとは縫製して固定になります。
固定は付根部分で通常とおり横にたたたと縫い目をいれて
しまおうと思ったのですが、リュックのストラップの付根部分は
一番負荷が掛かりやすい部分となります。
荷物の重量もありますが、荷物を取り出そうと片側で背負ったり、
背負う際にもう片側をぐっとひっぱられたりなど。
ですのでリュックの付根部分でストラップが裂けてきて
修理ということもしばしばあります。
(修理は構造的に難しい場合もあるのですが)
ですので、その付近に新たに縫い目を入れてしまうのがちょっと怖い。
縫うと云っても、針で穴をあけて貫通させている訳なので
見方を変えれば切り取り線みたいなものです。
なのでしばしば鞄のストラップの根革や、持ち手の付根部分の
縫い目で負荷に耐えられずに革が裂けてしまうということを
実際に経験されていらっしゃる方もおいでかと思います。
ですので、あとあとの包まれたストラップのメンテナンスが
必要になった場合のことや、それらの縫い目の負荷も考慮し、
根本とエンド部分にはステッチをワンポイントで入れる事で
固定する方法に致しました。
結局、この革の靴下が下がってこなければいいだけなので。
こういった靴下を履かせるようなお初の補修事例は、
これまでデータがないので、何が良いのかが
その他の経験値から判断して決めていくしかありません。
ですので、通常とおりに付根に横一列縫製してしまっても
問題ないのかもしれませんが、ここは後々問題が起こったとしても
挽回ができる仕様で補修しておく事がベターなんですねぇ。
AFTER
背負って持ち上がると、後付け感がでないように
付根が本体に入り込んで見えるようになります。
薄々お気づきかもしれませんが、途中から語尾が
じゅんいちダビットソン風になっていたんですねぇ。
ワールドカップウィークなのに、あまりTVで見かけない
じゅんいちダビットソン。
本田選手も代表引退ということなので、ダビットソンはこの先
大丈夫なんでしょうかねぇ…と思う今日この頃。
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TUIMI 祭り(トゥミフェス) 2018 梅雨明篇はこちら。
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